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No弐-366 若隆景初優勝

 昨日、最近私の一押しが、相撲の「若隆景」だと紹介しました。すると、なんと願いが叶って優勝してしまったではありませんか。久々に興奮しました。そんなわけで今日は、若隆景に注目してみたいと思います。

 

★各紙の見出し

・「若隆景 粘り腰」「土俵際逆転 決定戦制す」「若隆景V  3兄弟の絆」(読売)

・「まじめな三男 若隆景初V」「兄を追い 祖父を超え」「若隆景 躍り出た」「馬力より技しぶとく逆転」(朝日)

・「新関脇86年ぶり!!  福島出身50年ぶり!!  若隆景初V」「三本の矢は折れない」「3兄弟の絆で天下獲り」(スポーツニッポン)

 

★名前の由来

・しこ名の由来は「三本の矢」。戦国武将・毛利元就の3人の息子の名前(毛利隆元、吉川元春、小早川隆景)に、祖父の元小結若葉山、父の元幕下若信夫(わかしのぶ)の「若」をつけた。

・「支え合い、鍛え合いなさい」と先代の親方(元小結小尾豊)から名付けてもらった。

・「か」が3回も続き、アナウンサーどころか、本人もかんでしまう。

「間違いなく相撲史で最も言いにくいしこ名」(杉山邦弘氏)

 

★記録

・新関脇の優勝は1936年夏場所の大横綱・双葉山(祖父の師匠)以来86年ぶり、3人目。

・福島県出身の優勝力士は1972年初場所の栃東以来50年ぶり、3人目。

・関脇の2場所連続制覇は、1972年春、夏場所の長谷川、輪島以来。

 

★エピソード

・27歳、181㎝、130㎏、子ども4人(1男3女)

・学法福島高(世界ジュニア中量級2位)

・東日本大震災時に兄がいる荒汐部屋に避難。

・東洋大(インカレ個人準優勝)。

・17年荒汐部屋入門

 

★得意技

・躍進の後押しは、もはや代名詞となった「おっつけ」。

大きな力士を攻める有効な技で、差しにきた相手の肘付近を外側から絞るように押し上げる。

左右両方から繰り出せるのは珍しい。

相手の脇の下に手のひらをあてがって押す「はず」とともに会得した。

 

★父親からのエピソード

・「まじめで一本気」

・「子どもの頃の力関係が一番の原動力。(負け続け)悔しかったんだと思う」

・小学1年で始めた相撲の稽古も。手を抜かなかった。

・「いつも相撲が終わると勝っても負けても、修正点を見つけている。その積み重ね。常に高いレベルを目指す志が強い子」

・高校に進学する頃、「足の裏がこる」というようになった。土踏まずにも筋肉がつき、偏平足のような形だった。スピードスケートの五輪メダリストの足に似ていた。みんなが嫌がる、きつい、すり足の稽古を怠らなかった証だった。

・実家のちゃんこ屋で手伝いをさせれば、時間をかけてでも写真通りに完璧に盛り付け、驚かせた。

 

 いかがですか?応援したくなる力士でしょ?メダリストとの共通点がありますよね。