3月12日(土)の読売新聞「ニュースの門」の「温暖化 特産品が変わる!?」の記事が印象に残っています。
産地と農産物の意外な組み合わせが列島各地で誕生しているというのです。
★八王子の亜熱帯果実
・東京都八王子市で「東京で南国気分が味わえる」の文句で売り出し中の農産物がある。
・南米の亜熱帯地域原産のパッションフルーツだ。
・主に鹿児島県や小笠原諸島で栽培されていたこの果実の栽培が、2013年本格的に始まった。
・若手農家が都市緑化につながるツル植物にとして育てたところ、期せずして立派な実が育つことが分かり、商品としての生産が広がった。
★北海道のワイン用ブドウ
・北海道で栽培できるワイン用ブドウは、寒冷な気候の影響で「ツバイゲルト」「ケルナー」などややマイナーな品種に限られていた。
・ところが、ここ100年で平均気温が2.6度(札幌)上昇。
・4~10月の平均気温は安定して14度を上回り、高級ワイン「ロマネ・コンティ」にも使われる人気品種「ピノ・ノワール」が栽培可能になった。
・将来性を見込み。2019年にフランスの名門ワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」も進出。津軽海峡を望む斜面に畑を構え、25年から出荷を始める。
★温暖化のスピード
・地球の環境は数百年単位で変動し、江戸時代は今より寒く、平安~鎌倉時代は暑かったという説もある。
・温室効果ガスによる温暖化の危機は、人類史上経験のない速さでの気温上昇をもたらすと考えられる。
・日本の平均気温は10年前に比べて1.3度上昇(気象庁)
・今後、何の対策も取られずに温暖化が進んだ場合80年後の2100年後には4.5度上昇。列島は亜熱帯に近い気候になる。
★温暖化の農業への影響
・2060年代にはリンゴ栽培は北海道が最適地。
・愛媛県や和歌山県の特産・温州ミカンは敵地葉東北まで北上。
★青森の桃
・リンゴ栽培の歴史は明治初期に始まり、年間44万tを出荷し、国内占有率は6割に近い。
・近年夏場の暑さで、やけどのような痕ができる「日焼け」や早く熟して身が軟らかくなる被害が目立つようになってきている。
・次世代の品目として桃に白羽の矢が立てられた。
・樹木の高さがリンゴとほぼ同じで、枝切り、果実の色付け方などの栽培方法が似ている。
・津軽地方では04年ごろには十数軒の農家で始まり、現在は60軒ほどに広がった。
・津軽の桃は、岐路に立つ日本の農業の象徴。
今日の話は、5年生の社会科の授業のまくらで使えそうですね。
コメントをお書きください