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No弐-358  2022年3月のLINEがるべる

 昨日の「3月のがるべる」は、14人の方が参加してくださいました。

 まずは、最初の近況報告と現場の情報交換では、こんな情報が寄せられました。

・卒業式 保護者人数制限なし、出席は各家庭2名、各家庭体育館1名・別教室1名、

 管理職と6年担任以外の教職員は職員室からオンライン参加、人数制限、

 閉鎖中の5年生参加取りやめ、5年生の参加なし

 合唱なし、門出の言葉は事前録画

・音楽会中止、拡大作品展実施

・委員会活動は学年別、クラブ活動は中止。

 

★一般がるべる「ことばの魔法に魅せられて」Sさん(航空業界勤務)

1.まくら「伝え方が異なるだけでその後の展開が大きく変わる例」

・「本田技研トイレの張り紙」男性用トイレで落書きが絶えなかったが、トイレの清掃員が「ここは私の○○な職場です」と書いたら、落書きはピタリと止まった。答えは「神聖」。

・「アンブレブルトン(フランスの詩人)の逸話」ブルトンがニューヨークに住んでいた時に街角の物乞いが首に「私は目が見えません」と書いた札をかけても皿にコインが入ることはなかったが、「もうすぐ春が来ます。しかし、私はそれを見ることができません」と書いたらコインが山のように集まった。

 

2.テーマ1「言いづらいことを伝える時の言葉の選び方」

・言いづらいことを伝える経験 仕事で休みをもらう時、けがの報告、エチケットの改善指示、自分の気持ちが伝わらず悶々、希望以外の役の伝達…

 

(1)クッション言葉(ストレートに言ってしまうと、きつくなりがちな言葉の衝撃を和らげてくれる働きを持つ言葉)

①「お断り」の場面の例  (申し上げづらいのですが)(あいにくですが)(ぜひ参加したいのですが)、今回は参加を見送らせていただきます。 

②「依頼」の場面の例  (ご多用中かと思いますが)(お手数ですが)(お忙しいところ、恐れ入りますが)、ご査収いただけますでしょうか?

③「質問」の場面の例 (差し支えなければ)(ご多用中と存じますが)、ご教示いただけますでしょうか?

④「提案」の場面の例 (よろしれば)、代行しましょうか?

 

(2)お願いする形に変換例 「お待ちください」→「お待ちいただけますでしょうか?」

 

(3)否定形を使わない・出来るだけ前向きな表現に変換例 「わかりません」→「わかりかねます。代わりの者を呼んでまいります。」

・否定して終わるのではなく、可能な限り代替案を示すこと、相手のニーズは何か察知することが重要。

 

(4)電話口の例  「(上司や同僚は)18:00まで戻りません」→「18:00には戻りますが、こちらから折り返しいたしましょうか?」

・断る時や自分にとって言いづらいことを言う際、どうしても相手のことを考えず、「用件」や「本題」に入ってしまいがちだが、相手の立場や様子を考えた一言を添えるだけでかなり印象が変わる。

・絶対に「お待ちください」と言わない→「淹れたてのものをすぐにご用意いたします。」「5 分ほどお時間を頂戴いたしますが、お待ちの間に何か他のものをご用意いたしましょうか?」と提案することを心がけている。

 

3.プチブレイクタイム はりまや橋、マーライオン、バッキンガム宮殿

 

4.テーマ 2「ポジティブなことを伝える時の言葉の選び方」

(1)FOR YOU , ONLY YOU 名前を呼ぶことの重要性

・名前を呼ぶことは、一人の人間として向き合っていますよ、という表明。

・呼ばれる側からすると、相手から認められているという「承認欲求」を満たす。 

・「○○さんのおかげです」「○○さん、ありがとうございます」

・とても尊敬する先輩が、食事の感想を聞かれて店員さんのお名前をお呼びして「○○さん、とても美味しかったです」とお伝えしているのを見て仕事中だけではなく、プライベートでも真似したいと思った。

 

(2)様々な言葉のバリエーション 

・いつも同じ表現、同じ言葉ではなく、さまざまな言葉でその状況に合わせた言葉を使うことが重要。

・「感動しました」→「琴線に触れる」「心に響く」「心が震えました」「心に沁みました」「胸が熱くなりました」「ジーンときました」「魂が揺さぶられました」「グッときました」「感嘆した」「感銘を受けた」

・使い古された表現やいつもと同じ表現を脱してみることで、より自身の感動や喜びが鮮明に、生き生きと相手に伝わる。

 

5.まとめ

「この言葉が心に沁みたな」「言葉から力をもらったこと」など言葉から考えさせられたり、 力をもらったりした経験

・ホスピタリティの達人と呼ばれる、リッツカールトン元日本支社⻑の高野登さんは、自身が受けた良い経験をストックしておくといいという。

 日々の生活の中でも、心に響いた言葉をストックしておくことでより相手の立場に立った表現や生き生きとした表現に繋がるのではないか。

 

 言葉の力の大きさ、言葉の魅力をたくさん紹介していただきました。私たちが言葉を意識すること、磨くことは、子どもに必ず伝わると信じます。

 これも教育です。これが教育です。