· 

No弐-355 ランドセル3

  昨日の地震は大きかったですね。さすがに目が覚めました。皆さんは大丈夫でしたか?

 今日の読売新聞朝刊「ニュースの門」のランドセルの記事に注目しました。

 ランドセルについては、以前No910(2020年12月23日)、No弐-258(2021年12月10日) でも取り上げました。

 

・親らがランドセルを選び、購入する活動を「ラン活」ともよばれ過熱し、早くも2023年に入学する子どもをターゲットに商戦が始まった。

 

★ランドセルの歴史

①ランドセルの起源は幕末の西洋式軍隊が使用した布製リュックに遡る。

②現在の革製箱型は、伊藤博文が1887年、のちの大正天皇の学習院入学を祝って献上したのが始まりという。

③一般家庭へは、戦後の高度経済成長期以降に普及した。(①~③No910)

 

・学用品を持ち運ぶため、「背のう」を取り入れた。

・背のうは軍人らが背負って使う箱型のカバンで、オランダ語で「ランセル」と呼ばれていたため、ランドセルという言葉が生まれたとされる。

・文科省によると、小学生がランドセルを使わなければいけないという規定はない。

 

★ランドセルの色

・男子①黒(61.2%)②紺(16.9%)③青(10.6%)④緑(3.7%)⑤こげ茶(1.6%)

女子①紫・薄紫(21.5%)②赤(21.1%)③桃(19.3%)④水色(11.4%)⑤薄茶(9.0%)

(ランドセル協会2021年調査・No弐-258)

 

・ランドセルの色は、かつて「男子は黒、女子は赤」が一般的だったが、今では子供が好きな色を選ぶ。

・「多色化元年」は2001年。

・女子は自分が好きな色を選ぶ傾向が顕著。

・男子は黒が前年比で9ポイント減り、紺や青、緑が増加。

・近年のトレンドは「ジェンダーレス」。

・男子の10人に1人が「赤がほしい」(黒川鞄、4、5歳800人調査、21年10月)

 

★ラン活と早期化

・平均価格35000円(2010)→54000円(2020年)に上昇した。(No弐-258)

 

・一部の親や祖父母の間で加熱するラン活は「ランドセル狂騒曲」とも表現され、年々早まっている。

・子どもが入学する1年半前からカタログを請求し、1年前の3月ごろに発売されると好みの製品を求め回る。

・黒川鞄では、3月発売初日に完売するモデルもあり、5月には全製品で注文を締め切る。

・「早く買わないと人気の色がなくなる」と考える親や、より良い素材、機能の製品を求める親も多い。

・00年代には入学直前の1~3月に購入するケースが多かった。

・10年代に少しずつ早期化し、15年ごろから夏の帰省時に祖父母と共に選ぶことが増えた。

・近年はさらに早まっている。

・少子化で親や祖父母が子ども1人にかけられる金額が増える一方、子どもの貧困が社会問題化。

・「タイガーマスク運動」10年から児童施設にランドセルを贈る活動が注目されている。

 

★新型ランドセル

・21年のランドセル市場規模は558億円(11年の約1.4倍)。

・ランドセル市場に参入する企業も多い。

・「グリーンレーベルリラクシング」(セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」)服に合うランドセル、内装にブランドで人気のチェック柄。

・「アクタス」(インテリアショップ)ふたを短くした「半かぶせ型」、つや消し。

・「吉田カバン」「ポーターサッチェルバッグ」ナイロン、マグネットで開閉。

 

 いかがですか?以前も書きましたが、ランドセルはもっと個性的でオシャレであって欲しいし、素材は革でなくていい。値段も高すぎです。

 無理に6年間使う必要もなく、体に合わせていけばよい。あの大きさでは、高学年が恥ずかしがるのも無理はないですよね?

 大人でも通勤電車ではリュックは邪魔なので、2WAY,3WAYになる方がいいと思います。