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No弐-352 コロナ下の学校の模索と激変  

 先月2月22日(火)の朝日新聞朝刊に教研集会の報告の記事がありました。

・日本教職員組合の教育研究全国集会が、1月28日から30日までオンラインで開かれた。

 昨年は教育実践を話し合う分科会がコロナの影響で中止された。

 今年は462の実践が報告された。

 

★コロナをめぐる主権者教育(岩手県立宮古高校定時制)

・コロナ感染拡大で緊急事態宣言が出されたなか、①厳しい規制を課す政策と②行動の自由を保障する政策を2人の弁護士が説明。その後生徒20人がスマホで投票。

①厳しい規制を課す政策に「賛成」「どちらかと言えば賛成」7人

②行動の自由を保障する政策に「賛成」「どちらかと言えば賛成」10人

「分からない、決められない」3人

 

・緊急事態の際、内閣の権限を強化する憲法改正案について①改憲派「地震や津波に迅速に対処する必要がある」②護憲派「憲法でなく個別の法律で十分」の立場で弁護士が説明。

 ①改憲に「賛成」「どちらかと言えば賛成」6人

 ②護憲に「賛成」「どちらかと言えば賛成」12人

「分からない、決められない」2人

 

★この2年を振り返って印象に残っていること(新潟県内8高校649人・昨年秋)

・「修学旅行など行事の変更」(58%)が「2020年2月末からの臨時休校」(52%)を上回る。

 

★学校行事のアンケート(千葉市143小中学校)

◎運動会・体育祭

「コロナ禍前とは違う形式で実施」小96%、中95%

・競技数や応援団の発表を減らして午前中のみにするなどの工夫が見られた。

「今後も減縮や変更をして実施する」小59%、中58%

◎入学式

「コロナ禍前とは違う形式で実施」小97%、中95%

「保護者の人数制限」小69%、中82% 

◎卒業式

「コロナ禍前とは違う形式で実施」小100%、中92%

「保護者の人数制限」小72%、中79%

  

  いかがでしたか?実態を知るにはデータが重要ですが、意外な数字はなかったように思います。

 「コロナ禍が行事のあり方を見直すきっかけになった」とまとめてありましたが、「誰」のための「何」のための行事なのかを見失わないようにしてほしいですね。