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No弐-346  コロナ禍の子どもたち2

  今日も朝日新聞教育欄の「コロナと子ども」が連載記事からです。

 今日は、2回目の渡辺由美子さん(NPO法人キッズドア理事長)の話を紹介します。困窮する家庭にスポットを当てています。

 

★困窮する子育て家庭の状況

・学業面での格差が拡大した。

・5割が「コロナの影響で子どもの学力が低くなった」とアンケートに回答した。

・収入面で言うと、親の勤め先の休業や自宅待機で給料がもらえないと言う声が寄せられる。

・非正規の仕事や飲食業、観光業の仕事をしている家庭を中心に、月の給料が0円と言う家庭もある。

・大学受験をサポートする奨学金を支給した生徒の7割が受験した学校は1校のみ。

・「大学入学共通テストの受験料が払えず受験料が払えず、受験をあきらめた」という子もいた。

・困窮家庭に食料を支援したが、冷蔵庫が空っぽだった。

「肉を買ってあげたいけど、納豆しか買ってあげられない」

「お米がなくなってどうしようかと思っていた」

・自然災害とは異なり、コロナ禍での経済的被害と言うのは見た目にはわかりづらい。

 

★第6波の影響

・短期間の休校で子ども1人を自宅に置いていけず、保護者が仕事に行けなくなっている。

・子どもや親が濃厚接触者になり、2週間仕事に行けなくなって月収が半減する家庭もある。

・休校中は給食を食べることができない。

・1日1食しか食べさせてあげられない家庭もある。

 

・キッズドアでは20年10月から全国の困窮する子育て家庭を支援する事業を開始。

・3841世帯を支援している。(2月24日現在)

・子ども1人10万円の支給金も生活費や教育費に使った家庭が多く、貯蓄に回した家庭はごくわずか。

 

★必要な支援

・早急に困窮家庭への現金支給。国が支援すべき。

・授業料が払えない家庭には退学ではなく、特別休学への対応。

・困窮家庭のインターネット整備。

・どの家庭に生まれても、希望する進路を目指すことができる環境を作らないといけない。

 困っている人へ優しい社会、温かい学校であってほしいですね。