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No弐-331 北京冬季オリンピック閉幕  

昨日で北京冬季語論が閉幕しました。No弐-314「北京冬季オリンピック開幕」(2月4日)があったので、今日は、「北京冬季オリンピック閉幕」としました。

 17日間、16回オリンピックの話題を紹介しました。目の前に生きた教材がこんなにたくさんあるので、今〝旬〞として、子どもたちに語らないのはもったいないと思います。少しはお役に立ったでしょうか?

 

★閉会式

 閉会式も途中で寝てしまいました。選手たちがスマホを撮りあっている姿をテレビで見るのに違和感を感じてしまうのは私だけでしょうか?式でしょ?

 「クロージング・セッション」として、会場に選手は集合し、みんなで名場面で振り返ったり、知られざる関係者、ボランティアの苦労を労ったりして90分で閉会。会の間は、スマホ禁止。古いですか?

 

★きょうだい選手(読売新聞)

 北京五輪には、日本代表として10組20人のきょうだい選手が出場していたのをご存知でしたか?

 小林選手(スキージャンプ)、渡部選手(ノルディックスキー複合)、平野選手、富田姉妹(スノーボード)、高木姉妹(スピードスケート)、菊池姉妹(ショートトラック)、床姉妹、志賀姉妹、山下姉妹(アイスホッケー)、吉田姉妹(カーリング)

・雪山やリンクで行う冬季競技は、移動などに親の支援が不可欠で、1人始めると、親がきょうだいも一生に連れていく傾向がある。先に始めた上の子は弟や妹に負けられないという意識が強く、下の子は身近な兄弟や姉を超えようと頑張る中で、競技力が向上する。(春日晃教授・岐阜大)

 

★メダル

 日本勢メダルは冬季最高の18個(金3、銀6、銅9)でした。確か、米データ会社の予想は「金3、銀7、銅9」ですから選手や種目こそ違えども、ほぼ当たっていたのは驚きでした。

 金メダルがいかに難しいか、だからこそ価値があるのでしょう。

 夏の東京五輪の時に、メダリストの共通点に気付きました。①早期スタート②家族のサポート③練習量の自信でした。

 この北京での金メダルに輝いた3選手に共通するのは「挫折の経験・不屈の闘志」のように思いました。

 小林陵侑選手は、前回平昌(2018)では、ノーマルヒル 7位、ラージヒル 10位。

 平野歩夢選手は、ソチ(2014)で銀、平昌(2018)でも銀。

 高木美帆選手は、バンクーバー(2010)では1000mで最下位、ソチ(2014)は出場できませんでした。平昌(2018)ではパシュートで金、1500mで銀、1000mで銅でした。

 挫折から這い上がるために人目に触れず、血の滲むような努力を重ねてきたことでしょう。自分にはできない努力で夢を叶えるからこそ心が震えるのだと思います。

 

 次の言葉が心に残りました。子どもたちに語ってみてはいかがでしょう。

★名言

①人の真価は、失意や挫折とどう向き合うかに表れる。

 他者の勝利や敗北を、ともに分かち合う心の深さ。

 命を削って何かを希求し、届かなかった痛み。

 勝敗を超えた相手への称賛―。

 それは、どんな演出にも作り出せない、人間の心の輝きと切なさだ。(結城和香子さん・記者・読売新聞2.21)

 

②実はあの織田信長もデータの上では、結構負けています。

 でも信長は負けた時、次のことを考えて動き出して勝ちにつなげた。

 負けを認める勇気がある人ほど、ここぞの場面で大きな勝ちを拾うのではないでしょうか。(今村翔吾さん・作家・スポーツニッポン2.21)

 

③僕は逃げるか進むか迷った時、進むようにしています。

 どちらを選択しても人間って後悔するんです。

 ただ「挑んだ後悔」は生きる力を与えてくれる。

 「逃げた後悔」は明日に向かう力を奪う。

 全然質が違います。(今村翔吾さん・作家・スポーツニッポン2.21)

 

 まだ紹介したいことはたくさんあるのですが、取り敢えず今日で私の北京冬季オリンピックは閉幕します。ありがとうございました。