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No弐-326  オリンピアンから学ぶ4

 今日も朝日新聞朝刊「Why I Stand だから私はここにいる」に注目してみたいと思います。世界ではこんなすごい選手たちが参加していたんですね。

 

 1人目は、アルペンンスキー・スノーボードの二刀流のエステル・レデッカ選手(チェコ)です。

★二刀流2連覇へ 向上心あれば可能性無限大(2月10日)

・8日、スノーボード・女子パラレル大回転を2連覇した女王。

・平昌大会では、両方に出場し、史上初の快挙だったが、アルペンスキーのスーパー大回転でも金メダル。その後、W杯でも滑降とスーパー大回転で優勝。

・父親は、チェコで有名なポップ歌手で世界的な作曲家。「多芸」は親の影響、家訓? 

11日のアルペンスキー女子スーパー大回転では残念ながら5位に終わりました。

・「私はいつも向上心を持っている。ただ、土台にあるのは楽しむこと。とにかくやってみること。最善を尽くすこと」

 子どもに響く言葉ですね。

 

 2人目は、冬季五輪でスキージャンプを葛西さんと並び歴代最多タイとなる8回目の出場をかなえたスピードスケートのクラウディア・ぺヒシュタイン選手(ドイツ)です。

★出場8回 私が滑る 汚名消えなくても(2月6日)

・リレハンメル(1994)、長野(1998)、ソルトレーク(2000)で3連覇。

・五輪では金5個を含む9個のメダルを獲得。

・母国ではキャリア相応の尊厳を集めているとは言いがたい。ドーピング疑惑が影を落としているからだ。

・09年の世界選手権で「血液ドーピング」は疑われ、2年間の資格停止処分。バンクーバー(2010)は出場せず。

・11年に復帰後、表彰台から遠ざかっている。

今回の女子3000mは最下位の20位でした。

 

・「失われた2年間だけじゃない。刻印を押されたドーピング疑惑の汚名は、決して消えない」

・「カサイが4年後の五輪に出て9回目の出場を一緒に祝おうとコメントしたニュースを聞いた。でもまず8回目の喜びをかみしめたい。22日に50歳の誕生日を祝ってから考えさせて」 

 モットーは「勝つか死ぬか」なんだそうです。そのためにものすごい努力をしたんでしょうね。

 

 3人目は、スピードスケート女子1500mで金メダルに輝いたイレイン・ブスト選手(オランダ)です。

★高木美破り連覇 人生を慈しみ亡き親友に捧ぐ(2月8日)

・35歳。今季限りでの引退を宣言して北京に来た。

・今季自己最高タイムは出場選手中6位だが、五輪では金5個を含む11個のメダルを獲得してきた経験がレースに生きる。

・1分53秒28の五輪新記録で金メダルが決まると涙がこみ上げた。

・「あの瞬間、3年前に亡くなった親友のボリーンのことが頭に浮かんできた」。

・2008年世界選手権で総合優勝した元同僚のボリーンさんは、2019年1月肺がん判明から半年で1人娘を残して他界(享年37)。

・人生の尊さをより感じ、慈しむようになり、亡き親友の名を冠にした肺がんを研究する財団を仲間と立ち上げた。

・自分の活躍が財団の認知度アップにつながってほしいという願いがきつい練習の背中を押した。

・「いつも、レースの前、そして後にも真っ先に連絡する間柄だった。ボリーンに金メダルを捧げたい」 

 泣き親友に捧げる人だからこその金メダルなんですね。ステキです。