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No弐-322  北京冬季オリンピック8

 今日は、各紙スノーボードハーフパイプの平野歩夢選手の金メダルの偉業を称えていました。

★各紙の見出し

・「歩夢だけの放物線」「究極トリプルコーク1440」「歩夢ノンストップ」「練習の虫「時代変えた」」(読売新聞)

 

・「平野歩 さらに高く「金」」「怒りと集中 3回目逆転」「無二の王道 平野は歩む」「東京五輪スケボーから半年 度肝を抜く練習量」(朝日新聞)

 

・「怒りぶつけた大逆転 歩夢 金」「五輪初の大技「トリプルコーク1440」3発成功」「2本目まさかの〝低評価〟最終滑走3本目で文句なし」「AYIMU OVER THE 〝AYUMU〞」(スポーツニッポン)

 

・「重圧はねのけ平野歩悲願」「自負にじむ努力の結晶」「超大技でより高く」(神奈川新聞)

 

・「三度目の正直 夢かなう」「二刀流でつかんだ栄冠」「全く出し切れた」「歩夢 限界突破」「日本勢初の王座」「孤高の「トリプルコーク1440」」「大逆転 己の構成貫いた」(日本経済新聞)

 

★幼少時代のエピソード

・3歳上の兄の影響で、4歳から2つの競技を始めた。夏は、父親が新潟県村上市に開設したスケボー施設で滑り、冬はスノボに夢中になった。

・無口だが、負けん気が強く、兄が練習を終えても「オレはやめない」と滑り続けた。

・雪山で練習に転び、腕を骨折したのに、黙っていたことも。「痛いって言うと、練習ができなくなるから」。翌日、ギプスをしてゲレンデに戻った。

・自分のスタイルにこだわるのは幼い頃から。

 親が服を買っても、木似らなければ絶対に着ない。

 ウェアの色や着こなし、ゴーグルの位置まで姿見で確認して、ミリ単位で決めた。

 他人と自分を比べず、憧れる人を挙げることもなかった。

・小6から海外を転戦し、卒業文集に「スノーボードとスケボーで世界一」と記載した。

・中3のソチ大会では、冬季五輪史上最年少のメダリストになり、「思ったより緊張しなかった」と語って周囲を驚かせた。

 

★二刀流

・平昌の後、「自分しかたどれないような道を歩みたい」「誰も挑戦していないことにこだわり続けたい」とスケートボードの「二刀流」を決意。昨夏の東京五輪で、日本史上5人目をなる夏冬五輪出場を果たした。

・朝、夕はスケボーを練習し、昼はスノボの回転技を磨いた。

・「見た目は似ているけど、野球とバスケットボールくらい違う」

・「足が固定されていないスケートボードを経験したことで、動き1個1個が丁寧になり、技の高さも以前より増している」(村上大輔コーチ)

・「精神的な部分はかなり影響した。過去の自分よりも自分を強くしてくれる経験になった」

 

★圧倒的な練習量

・今大会直前には、約3時間半ぶっ通しでジャンプを繰り返した。

・弟が目を見張ったのは、地道な反復練習だ。

・五輪直前に米国で行ったトレーニングでは、エアマットを敷いた施設で1日に最大69本ものジャンプを跳んだ。(トップ選手でも1日30本台が限界)

 

★金メダルへの決心

・東京大会からわずか4カ月(190日)で「トリプルコーク1440」を大会で初めて成功。

・逆転を懸けた最後の3回目。頭の中には2つの選択肢があった。

 2回目と同じ演技構成で挑むか、密かに練習してきた世界初の新技を一か八かで投入するのか。「迷った」。それでも、冷静に気持ちを固めた。

・新技が4回転半の「フロントサイド1620」だったことを明かした。1本目を通し切れば投入予定だったが、2本目暫定2位だったのでコーチと相談し、投入を見送った。

・全ては「トリプルコーク1440」3本目の滑りに昇華。前の2本を大きく上回る5.5mまで跳び上がって決め、力ずくで評価を勝ち取った。

 

★平野歩夢語録

「ここを獲らずに終われないなと。やってきたことを全て出し切れた」

(上り詰められた要因は)「練習量だけど、練習量ではないというか…。気持ちの部分は何も怖いものがないというか、そういう強さに大きく変わった」

「小さい頃から追いかけてきた夢が一つかなった。これからも自分だけのチャレンジをしていければ」

 この人も伝説になりましたね。