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No弐-319 左利き  

今日は、オリンピックの話題はお休みします。

 1月29日(土)朝日新聞別冊「be」の「DO科学」からです。タイトルは「右利きと左利きはどう決まるの?」でした。

 皆さんの中で左利きの方はいらっしゃいますか?学級の中には何人ぐらいいますか?

 

・「利き」は、右手や左手のように両側にあるが、使い頻度や機能に左右で差があること。

・利き側の方がよく使うし、速さや強さ、正確さが優れている。

・ヒトはおよそ9割が右利きで、大昔からヒトは大体1割が左利き。

・国や地域でも違いがあって、日本では左利きの割合が最も少ない。それは、右手を重んじる文化が影響しているのかもしれない。

・親が左利きだと左利きの子どもが生まれやすいが、一卵性の双児でも利き手が別のこともある。

・遺伝が関係しているが、生まれ持った性質や生まれてからの環境の両方が影響して決まると考えられている。

 

★アフリカの鱗食(りんしょく)魚(他の魚のうろこを食べる魚)の研究

・相手を右から襲う「右利き」と左から襲う「左利き」がいる。

・生まれつきあごの形に差がある。右利きは右あごが大きい。

・魚の狩りの方法も最初は自分の「利き」が分からず両方向から獲物を狙っていたが、繰り返すうちに、あごの形に合わせ、成功しやすい方向から相手を狙うようになる。2月1日(火)読売新聞朝刊「くらし 家庭」の「関心アリ!」は「左利きへの配慮広がる」でした。

・コーンフレーク「シスコーンBIG」(日清シスコ)は、利き手がどちらでも、パッケージの表面を見て中身を器に注げるように改良されている。

 2018年の発売時はさほど注目されなかったが、感謝のツイートがきっかけで話題になった。

・ボールペン習字の通信講座に左利き用の教材を開発した。(学文社)

 手本の文字を右側に配置。テキストを開く方向も右開き。

 左利きで書きづらい「ゆ」「の」「あ」など丸みがある文字の練習用シートも用意。

・「スマートウオッチ」左右どちらにつけても便利なように設定できる製品もある。

 駅の自動改札機はICカード接触部分が右側にあるため、右手首につける人もいる。

 

・日本では古くから、左利きは右利きに変えられていたが、最近は一つの個性として左利きのまま育てることが多い。

右利きに変えた経験がある50代(18%)、20代(13%) (ゼブラ調査・2016)

 

★加藤俊徳(脳内科医)さんの話

・幼少期に利き手を変える弊害を訴える。自身も左利きで4歳の時に右手で習字を習ったところ、うまく言葉が出なくなった。

・変更で左右の認知に支障が出たり、吃音になったりする恐れもある。

・利き手の変更を考える場合、脳の言語をつかさどる部分がある程度発達した10歳過ぎからが望ましい。

 

★フランダース利き手テスト「どちらの手で持ちますか?」

①ペン ②スプーン ③歯ブラシ ④マッチ棒 ⑤消しゴム 

⑥縫い針 ⑦バターナイフ ⑧カナヅチ ⑨皮むき器 ⑩鉛筆

・左手は-1、両手は0、右手は1として点数を合計する。

◉~-5左利き、-4~4両利き、5~右利き

 いかがでしたか?私は10点満点の右利きです。両利きに憧れます。