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No弐-299  続続々・阪神・淡路大震災から27年

 昨日で朝日新聞の「震災を知るということ 上・中・下」の紹介を終えたのですが、もう一つ素敵な記事を読んだので、もう1回お付き合いください。

 4回目となると「続続々」になるのでしょうか?初めて使いました。

 

 1月18日(火)朝日新聞の朝刊の「誓う きったんの木に」の見出しが目に留まりました。「きったんの木」って何?と思いませんか?

 

・神戸市灘区の市立鷹匠中学校では、生徒会のメンバーが校庭のコブシの木に花を添えた。「きったんの木」という。阪神・淡路大震災で亡くなった生徒の生きた証だ。

・亡くなった橘高宏和さん(当時13)をしのび、同級生の重陵加さん(40)が、震災から10年に合わせて、友人らに呼びかけて植樹した。

・その木は枯れたが、みんなが集える場を絶やすまいと、2016年に2代目植えた。

 

・きったんはバスケ部でスポーツマン。部活も勉強もがんばる男の子だった。

・仲良しの男女4人は、いつも一緒で、休日も図書館で勉強したり、遊んだりした。

・震災後、重さんが学校に行けたのは数日経ってから、そして友人から聞いた。

「きったん、亡くなったんだよ」。就寝中に自宅が全壊したという。

・中学校は避難所になって混乱していた。頑張り屋のきったんなら、何かしてきたんじゃないかな。このとき、「自分に何ができるか、いつも考える」と、きったんに誓った。

 

・友人らと「生活応援隊」を作り、支援物資の仕分けや校内の清掃を始めた。

・3月の終業式には、きったんを天国へ送る会を開いた。

・月命日は、きったんが最後に夜食として食べていたラーメンを自宅に供えにいった。

・仲間たちは、卒業後も毎年、命日に合わせて、きったんの両親宅に集まった。

 

・重さんは徳島県で街の地域おこし協力隊員として働いている。

 「いま何ができるか。きったんとの約束は、一生途切れることはない」

 

・重さんの7歳の長男の名は「常生(じょうせい)」。明日のことはわからないので、いまの日常を大切に生きようという思いを込めている。

・3日前の早川さんの7歳の長男の名は「結(つなぐ)」。人と人をつなぐ存在になってほしいという思いを込めている。

 キラキラネームより思いを込められた名前の方が素敵ですね。