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No弐-284  昨年の紅白歌合戦

 今日のスポーツニッポンに昨年大みそかの「紅白歌合戦」の記事があり、注目しました。 

・平均視聴率が過去最低の34.3%となった。瞬間最高視聴率39.3%。(初の40%割れ)

・極端に単調なグラフ推移となった。「これほどヤマのない折れ線グラフを見たのは初めて」(紅白制作OB)

・例年は、午後10時ごろから目玉となるアーティストの登場などを経て視聴率が大きく上昇。そこからクライマックスに向けてピークを迎えていく。

・前回は2020年いっぱいで活動を休止した嵐の歌唱シーンが大きなヤマ場に。

・今回は国民が注目するシーンを作ることができず、視聴率の上昇も鈍化した。

 

・数値を底上げできなかったもう一つの要因が、子供層へのアピール不足。

・後半で男女4~12歳の紅白離れが目立った。前回21.2%→今回13.5%

・大きく視聴率を落とした80年代を境に子どもも楽しめるコンテンツが増えてきた。

・94年に初めてディズニー企画を導入し、以後紅白の定番に。

・今回は「鬼滅の刃」などのコーナーがあったが、前回に続いての企画で新鮮味が薄かった。

 

・「カラフル」と言うテーマを打ち出し、多様性に向けた取り組みを強化。

・紅組、白組にとらわれない演出は視聴者から受け入れられた。

・出場回数5回未満のアーティストが全体の6割を超えるなど、長年課題だった世代交代も成功した

 

★紅白制作チームOBの分析

・高視聴率だった18年は、桑田佳祐さんと松任谷由実さんの絡みが終盤にあり、その余韻で結果発表が瞬間最高視聴率だった。

・〝合戦〟の要素を薄めることに伴い、歌を聴かせる演出にした結果、終盤の展開がお祭り感を失い、結果発表という〝究極のお祭り〟への視聴者の興味を失わせてしまった。

 

 「未来の新しい紅白に向け、今はその過渡期と言える」(同局関係者)と言う指摘の通りだと思います。

 全部見たわけではないのですが、ヤマ場がなかったと言えばそんな気がします。去年は、嵐が歌っていましたからね。

 あれから1年、大分昔のことのように感じてしまうのは私だけでしょうか?

 10年後の紅白はどんな風になってるんでしょうね?