お正月2日目、いかがお過ごしでしょうか?皆さんのご家庭では、お正月は、やはりおせち料理を食べるのでしょうか?
私は、母のこだわりでお雑煮とおせち料理は毎年食べる習慣があったのですが、おせちは好物が少なかったため、食べる種類が年々減ってきていました。
今日は朝食の時に、おせち料理の話題が出たので、早速ネットで調べてみました。
★おせちの起源と歴史
「おせち」を漢字で書くと「御節」。季節の節目を意味していました。
奈良時代に季節の節目の「節句」に「節会(せちえ)」という宴会を開き、神様に感謝する風習が始まりました。
この時にお供物として出されたのが「御節供(おせちく)」と呼ばれる料理で、これが現在のおせち料理の起源と言われています。宮中料理であり、上流階級だけの風習でした。
江戸時代になると、「五節句」が幕府によって公式行事として制定されます。これを機に、「節会」や「御節供」が一般庶民の知るところとなりますが、「五節句」の度に豪華絢爛な料理の用意は簡単にはではないので、五節句の中の「人日(一月七日)」に料理を用意するようになり、それが「おせち料理」として現代まで受け継がれました。
明治時代になり、重箱に詰められるようになります。それは、重箱を重ねることで「幸せや福が重なる」という願いが込められたのではないかと言われています。
さらに保管のためのスペースも省略され、家族や客に振舞いやすく、一般的には四段重ね、または五段重ねが正式だそうです。最近では四段が主流のようです。
★おせち料理の秘密
おせち料理は、日持ちのする料理が多いのは、平安時代後期から伝わる「火の神(荒神)を怒らせないように火は使わない」「歳神様を迎えて共に食事を行う正月は、台所を騒がせてはいけない」といった風習から、お正月に火を使うのはご法度でした。
また、「日頃炊事をする女性が、お正月は休めるように」という意味もあるそうです。
料理で使う「刃物」は、よいご縁まで切ってしまうので、正月に包丁を使うのは縁起が悪いとも言われました。
おせち料理を食べる時は、「祝箸」を使います。両端が先細りした箸です。これは、片方は神様、もう片方は人が使用する「神人共食」を意味しているんだそうです。
★おせち料理
◎一段目 慶事にふさわしい祝い肴と酒の肴になる口取りを入れる。
数の子(子孫繁栄)、田作り<カタクチイワシ>(五穀豊穣)、黒豆(労働・健康)、たたきごぼう(家族の土台・家業繁栄)、紅白かまぼこ(赤魔除け、白清浄)、伊達巻(知識)、昆布巻き(子孫繁栄)、栗きんとん(出陣や祝勝・金運)、ちょろぎ<真っ赤な漬物>(長寿)、錦玉子(縁起物)
◎二段目 縁起がいいとされる海の幸を中心とした焼き物を入れる。
鯛の姿焼き(縁起物)、ぶりの照り焼き(立身出世)、車海老艶煮(長寿、縁起物や魔除け)、煮蛤(夫婦円満)
◎三段目 山の幸を中心とした筑前煮や煮しめを入れる。
れんこん(将来の見通し)、里芋(子孫繁栄、出世)、くわい(立身出世、子孫繁栄)、手綱こんにゃく(戦闘準備、良縁や家庭円満)
◎四段目 日持ちのする酢の物や和え物を入れる。
紅白なます(縁起物、平安や平和、家族の土台)、菊花かぶ(繁栄や健康、邪気払いや長寿)、小肌栗漬け(立身出世)
おせち料理には様々な願いが込められているので、歴史や意味を子どもたちに伝えていきたいですね。これも授業のまくらにできますね。
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