今英語が、終戦直後の第1次ブーム、高度成長の第2次ブームに続き、第3次ブームと言われているのをご存知でしたか?
今日は、12月14日(火)の読売新聞朝刊「ニュースの門」の「時代が動く 英語熱高まる」からです。
★英語ブームの歴史
今年の11月1日からスタートしたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」をご存知ですか?
1925年7月NHKの前身・東京放送局のラジオ番組「英語講座」がスタートし、この講座と歩む女性3世代の物語だそうです。
・1941年12月太平洋戦争開戦と同時に「英語講座」放送中止。
◎第1次ブーム
・1945年終戦後9月「日米会話手帳」出版。3カ月で360万部売り上げ、「幻のベストセラー」に。手のひらサイズ32ページ。
・1946年2月NHKのラジオ番組「英語講座」が再スタート。
◎第2次ブーム(1964年の東京五輪が契機)
・「英語に強くなる本」(岩田一男)61年のベストセラー。簡単な英語で外国人と話すコツを説くノウハウ本。出版後3カ月で105万部の売り上げ。
・1964年4月海外観光渡航の自由化。「何でも見てやろう」(小田実)61年7位。
◎第3次ブームへ
・2010年以降は「グローバル人材」の育成が叫ばれ、訪日外国人が急増。2018年には初めて3000万人突破。(5年前の3倍)
・2020年東京五輪の開催決定後、熱はさらに高まった。
・近年はメディアの進化に伴い、外国人講師によるオンライン授業やスマホのアプリが普及。
★語学ビジネス市場の急成長
・近年の語学ビジネス市場は変動が著しい。
・コロナ禍が直撃した2020年度は前年度比10.8%減(7817億円)になったが、オンライン学習市場は41%増(225億円)で5年前の2.8倍の急成長。
・書籍教材市場も2%増(398億円)を維持。
★英語新書ブーム
・特に昨年以来、出版業界で注目されるのが〝英語新書ブーム〟
・「シンプルな英語」(講談社現代新書)ユーチューブの速度新調整機能を使ったリスニング訓練法などを巻末に紹介。
・「英語独習法」(岩波新書)オンライン事象の活用法を収めた。6刷11万部の大ヒット。
・読み書きを中心とする原点回帰の流れもある。
・「伝わる英語表現法」(岩波新書)英作文学習に使え、今年8月復刊。
・「英語の読み方」(中公新書)新聞、小説などの分野別に読解のコツを紹介。
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