皆さんは、来年のカレンダーや手帳は買いましたか?ところでカレンダーは日曜始まり、手帳は月曜始まりが多いようですが、皆さんの週の始まりは月曜ですか?日曜ですか?
昨日の朝日新聞朝刊「論の芽」は「週の始まりは何曜日?」でした。
★週の始まり(文具王の高畑さんの話)
・週の始まりは、ビジネスの世界では月曜日からが主流。
・宗教の影響が強くない日本では、月曜から金曜まで仕事をして、ご褒美として土日を休むという考え方が自然。
・公式な決まりでは、労働基準法は、1週間の法定労働時間を定め、「1週間」は、日曜に始まり、土曜に終わるとされているが、日本産業規格(JIS)の1週間は月曜が始まり。要はばらばら。
★他国の週の始まり(通訳・翻訳業のティエナン保坂さんの話)
・イスラエルでは、金曜日の夕方から土曜日の夕方まで「シャバット」というユダヤ教の安息日で、日曜日が仕事はじめ。
・カナダでは週の始まりは月曜日で、日曜日はクリスチャンなら教会に行く日。
・週の始まりは何曜日かは、宗教や国によって異なる。
(60代の牧師さんの話)
・ユダヤ教とキリスト教は週の始まりを日曜日にしています。聖書に、神が6日をかけて天地を創造し、7日目を安息されたと書いてあり、その最初の日を日曜日にしたからです。
★手帳の売れ行き(手帳メーカー役員の髙梨さんの話)
・ウィークリータイプの手帳は、85%が月曜始まり、日曜始まりは15%。
・マンスリータイプの手帳は、15%が月曜始まり、日曜始まりは85%。
・ウィークリーとマンスリーの売れ行きは6対4。
・男性はウィークリーを、女性はマンスリーを買う人が多数派。
・ビジネス用途で買う人に限れば女性でもウィークリーが多い。
・ビジネス系の人は月曜始まりを好む傾向。
・1988年版までの能率手帳はウィークリータイプでも日曜始まりが多かった。
・転機は1990年。思い切って主力商品を月曜始まりに切り替えた。理由は週休2日制の定着。土日の予定をセットで書き込みたいニーズが増えた。
・国際取引のための標準であるISO規格でも、1週間は月曜始まり。グローバル化が進むビジネスの世界に適合。
・日曜始まり手帳が根強く残っている理由は、カレンダーの影響。カレンダーは基本的には今でも日曜始まり。
・21世紀に入るころから月曜始まりが欲しいとのニーズ。今では5%が月曜始まり。
・最近の手帳の月の始まりは4月はじまりが増え、2割を超えている。年度が一般的に日本の商慣習や学年に合わせて使いたい人に人気。
来年は月曜始まりのカレンダーに変えてみようかしら?
コメントをお書きください