· 

No弐-251 学校現場の実態3

 今週月曜日から連載が始まった朝日新聞朝刊「いま先生は 第1部」。

 今日は3回目です。見出しは「止められた研究授業『突き抜けたらあかんねや』」。どんな内容か想像がつきますか?

 関西地方の小学校に6年間勤めた男性(32)の話です。「勤めた」で分かるように、退職し、現在は上京し、民間教育企業に就職しています。

 

 この人の6年間を見てみましょう。

・大学卒業後、海外で働きながら英語力を養う。

・26歳で採用、毎年学級担任。特に英語教育に力を入れる。

・朝の時間に、サイコロを振って出たテーマについて英語で話す活動を取り入れる。

 

・授業に関係のない業務が多すぎる。

・特に学校の庶務を分担する「校務分掌」には手を焼いた。

・3年間になった「会計」では、遠足などにかかった費用を計算して精算書を作り、事務職員に提出。計算が違うと数日かけてすべての数字を付け合わせ直し提出。

・学校にいる間は作業に追われ、じっくり教材に向き合えない。

・午後6時前に退勤し、自宅で授業準備。起きている時間のほぼすべてが労働時間。

 

★退職のきっかけ

・多くの先生が集まる場で英語の研究授業をした。(3年目)

 プレゼンションソフトで説明し、子ども同士英語を寸劇する活動。

・評価され、より大きな舞台で研究授業をするように依頼がある。

 

・自信を深め、準備を進めようとした矢先に学年主任からこう言われる。

「隣のクラスと差がついてしまう」同じクラスの先生と児童が何度も研究授業をすると、別のクラスの子と授業の質に差が出てしまう。

 

・反発したが、研究授業は中止になった。

・考えた末、退職を校長に告げた。教え子たちは良い子ばかりだが、どう考えても学校という場所に魅力を感じられなくなっていた。

 

・表面的な平等が優先され、質の高い授業を受けられたはずの子どもの可能性をつぶしている。

・先生が技能を磨く態勢は乏しく時間もない。「教える」ことが後回し。

 

・いまも子どもたちの笑顔が毎日のように脳裏をよぎる。

・学校が本当に子どものために変わったと思える日が来たら、また教壇に立ちたい。

 

 いかがでしたか?研究授業にストップがかかった経験のある人はいますか?

 私の周りでは聞いたことありませんでしたが、何でも足並みをそろえるように言われた人はきっと多いのではないでしょうか?

 足並みをそろえたい人の多くは、新しいものを進んで取り入れたり、一人一人の個性を伸ばそうと考えるたりする人は少ないでしょ?

 ましてや研究授業なんてしないでしょ?

 退職せずに、自分のクラスを超えて、隣のクラスにも入って広めてほしかったな。

 クラス単位で満足してほしくない。

 一人でも多くの子を伸ばすのが教師の使命でしょ?