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No弐-241 ホッコリしてしまうお話3

  今日は、勤労感謝の日。昨年は、世界の感謝の言葉を紹介しました。

 英語「サンキュー」、フランス語「メルシー」、ドイツ語「ダンケ」、イタリア語「グラッツィエ」、スペイン語「グラシアス」、ロシア語「スパスィーバ」、中国語「シェシェ」、韓国語「カムサハムニダ」。今日も何気なく周囲の人に声を掛けてみてはいかがでしょう。

 森光子さんの「不満はね ストレスの素よ。 感謝は エネルギーになるのよね。」の名言を思い出しました。

 今日は、皆さんの日頃の働きぶりに敬意を表し、久しぶりにホッコリしていただきましょう。朝日新聞の週末別冊版「be」の「いわせてもらお」から選びました。

 昨年No711(2020年6月6日)、No弐-147(2021年8月21日)以来の3回目です。

 

①「語尾まで明瞭に」 妹と一緒に食事をした。おいしく食べ終わり、後片付けを、となったとき、妹が夫の名を読んで「だいすき!」と一言…。

 突然の情熱的な言葉に凍り付いていると、一人平気な顔の妹が続けて

「早く取って下さいな、台ふきん」(2021.7.17)

 

②「無理もないかな」 パエリアを作ろうと思い、スーパーにサフランを買いに行った。

 置き場が分からず、高校生のアルバイト風の男性店員に聞いたところ、案内されたのは柔軟剤売り場だった。(2021.8.28) 

 

③「点がなければ」 娘から孫の学芸会の動画が送られてきたが、皆マスク姿でどれが孫やわわからない。

 LINEで娘に「どの子?」と尋ねると「大役よ」というのでうれしくなり、主役の子に注目したが、どこか違う。

 もう一度LINEを確認すると、「犬役よ」だった。(2021.10.16)

 

④「エックスデ―」 離れて暮らす長女から「終末に送るものがあるから待っていてね」とメールが。

 あれから毎週、いまだ届かぬ「何か」を、どきどきしながら待ち続けている。(2021.10.16)

 

⑤「さびしすぎる」 西日のさす車の中の孫が母親(私の娘)に「おばあちゃんにバイバイしなさい」とせかされて「さびしすぎて、そんなこと言えない!」。

 涙が出そうになったが、はたと気づいた。「まぶしすぎて言えない」だったと。(2021.11.20)

 

⑥「熱にもいろいろ」 骨折と認知症のある高齢男性の入院患者さん。

日中は車椅子に腰かけ、用事以外は誰とも話されず、常に同じ場所で過ごされていた。

 検温時、平熱であることを伝えると、ほほ笑みながら「情熱はあります」と間髪を入れずに返してきた。思わず顔を見つめてしまった。(2021.11.20)

 

 検温される機会が多いと思います。今度私も「情熱はあります」と言ってみます。