昨日の読売新聞からです。国の「GIGAスクール構想」に基づき、全国の小中学校に配備された1人1台の学習用端末に関して読売新聞が全国調査を実施した記事でした。
・調査は、46都道府県庁所在市、5政令都市、東京23区の計74市区を対象に、10月中旬までの状況を尋ねた。
・端末利用のトラブルでは、14自治体が「あった」と回答した。
・新宿区、荒川区、豊島区、新潟市が計5件をいじめと認知していた。
・「他人のIDやPWを使うなどの不正アクセス」について、宇都宮市、福岡市、練馬区など7自治体が「あった」と回答した。
・「共通PWを使用」は5自治体、「類推できるPWを使用」も2自治体あった。
・チャット機能を「使えない」設定しているのは48自治体。「使える」は25自治体。「各校の判断」1自治体。
★学習用端末で起きたトラブル
・荒川区の小学校では、今年6月、低学年が端末の画面上に意見を出し合った後、特定の児童を名指しして「ばか」と書き込まれているのが見つかった。
担任とクラスの児童、保護者が見られる状態だったが、だれが書き込んだのはわからなかった。
・大津市では、不適切なサイトが閲覧できないようフィルタリングがかけられているが、それを突破して、児童がわいせつ動画を閲覧していることが明らかになった。
・九州の小学校では、友人のIDとPWを何らかの形で知り、無断でこの友人の学習ドリルにアクセスする事例があった。接続履歴をたどって、不正アクセスした児童を割り出した。
・北信越の小学校では、プログラミングアプリで中傷するような言葉を書き込んだ。
・都内の小学校では、授業中、相手のいやがるイラストなどを送信した。
・都内中学校では、許可なく撮影した友人の写真をおかしく見せる目的で複数人が共有していた。
★竹内和雄准教授(兵庫県立大)の話
国や教委は必要なお金と人員をさき、安全にネットを使えるようリテラシー教育を行うべきだ。
個別のID、PWの管理や入力が難しい低学年向けには、顔認証といった生体認証を導入するなど、子供を守るためにも丁寧な運用を進めてほしい」
たしかに「リテラシー教育」と「顔認証」の対応は早く進めた方がいいですよね。
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