昨日、浜松町の四季劇場「春」で「アナと雪の女王」を観に行ってきました。平日にもかかわらず、ほぼ満席でした。宝塚とは、客層が違います。子どもがいるのと男性客も多く、どの年代もいるのですが、60代、70代が多いのは意外でした。
先週10月30日、朝日新聞土曜日別冊「be」の「池井戸潤が撮る 日本の工場」は「劇団四季」でした。今日はその中で池井戸さんから学んだことを抜粋してみます。
・戦後の記憶も生々しい1953年7月14日、日本の演劇界にひとつの革命が起きた。
・日本の演劇に革命を起こさんと、わざわざフランス革命の記念日に旗揚げした。
・劇作家・加藤道夫のもとに集結した浅利慶太ら、慶應義塾大学と東京大学の学生たちが中心となって立ち上げた劇団がそれだ。その名は、劇団四季。
・なぜ革命なのか。「役者が芝居だけで食っていくこと」を目標に掲げたからだ。
・旗揚げの時の団員、わずか10人。それが68年経ったいま、劇団四季は所属俳優約700人、演出・経営スタッフ各約350人という世界最大規模へと成長した。
★「はじまりの樹の神話~こそあどの森の物語~」の準備の1日
・この日の川口市を含めて北は旭川、南は石垣まで全国約80カ所を回る。
・午前9時の開場とともに搬入口よりトラックをつけ、スタッフたちが次々と荷物を場内に運び始めた。「乗り打ち」と業界用語で言われる、移動先での舞台装置の始まりである。
・舞台監督を囲んで作業の段取りや危険個所などの注意事項を打ち合わせた後、技術スタッフたちによる設置が始まった。
・床に敷物を張る。細長いリノリウムを何枚も並べ、モップを使って入念にテープを張り付ける。
・次に照明の出番だ。バトンと呼ばれる吊り下げ用のバーなどにライトを設置するのだが、それぞれに求められる角度がある。
技術を習得するのに数年。照明スタッフの7割は女性だ。
・幕が取り付けられる頃に、音響のチェックが始まった。俳優が付けるワイヤレスマイクをひとつずつ入念にチェックしていく。
この段階で異常はなくても、本番中に俳優の汗が入ると声がくぐもってしまう。
汗によるアクシデントがあった場合、芝居の最中でも、俳優さんに舞台袖から汗を拭くよう書いた紙を掲げて知らせることもある。
・作業の終盤には続々と「ボテ」が運ばれてきた。ボテとは俳優の衣装や私物などが入った箱のことで、舞台設置にメドがつく頃に運び込まれ、楽屋に置かれる段取りである。
写真を見るとボテの運び方が参考になりました。
照明スタッフが7割が女性なのはなぜなのでしょうね?
2009年に横浜で観た「キャッツ」が最初でした。その後「ライオンキング」「エビータ」「アイーダ」「ハムレット」「サウンド・オブ・ミュージック」「美女と野獣」「マンマ・ミーア」「ユタと不思議な仲間達」「ベニスの商人」「アンデルセン」「クレージー・フォー・ユー」「思い出を売る男」「コーラスライン」「オペラ座の怪人」「壁抜け男」「ウエストサイド物語」「南十字星」「異国の丘」「李香蘭」「ウィキッド」「リトルマーメイド」「アラジン」。
学芸会の演出で大変参考になりました。
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