今日も先週に引き続き、朝日新聞別冊beには、「47都道府県の謎」から3つ選びました。
①和歌山のパンダの子だくさんの秘密は何?(4月24日)
②広島のもみじ饅頭が広く愛されるようになったのは? (5月15日)
③石川の金沢カレーは、なぜソースカツとキャベツなのか? (8月28日)
①和歌山のパンダ
・和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド。生まれたパンダは17頭を数え、みんな「浜」がつく。現在も親子7頭が暮らす日本一のパンダファミリー。
・パンダの繁殖や飼育は難しい。メスは年に1回、2~3日にしか発情しない。
・誕生時の体重は100~200gと小さい。
・パンダがやってきたのは1994年。繁殖が目的の「ブリーディングローン制度」を使い、中国からペアを迎えた。
・白浜が選ばれた理由は、温暖で自然豊かな環境が合っている、チーターなどの繁殖実績も評価された。
・オスの永明(えいめい)は、28歳(人間なら80代)、16頭の父。
飼育下で自然交配交して繁殖した世界最高齢のパンダ。
やさしくておおらか。メスの気分を察し、無理にアプローチしない。
・メスの梅梅(めいめい)は2003年に双子を初めて同時に育てた。2頭を同時に抱き、授乳した。出産を重ねるごとに子育て上手に。
・主食の竹は新鮮なものを。温度と衛生の徹底管理。飼育では、1~2歳は母親から離さず愛情をたっぷり受けさせる。
・白浜生まれのパンダが中国に返され、親となり、孫は欧米にも渡っている。
・孫やひ孫を合わせると40頭を超えた「浜家」は中国でも有名。
②広島のもみじ饅頭
・もみじ饅頭を作る業者は、広島県内外に100社以上もある。
・1906年(明治39)宮島の和菓子職人・高津常助が作り始めた「紅葉形焼饅頭」が元祖。
・和菓子を納めていた旅館の女将から「(宮島の名所)紅葉谷の名にふさしい菓子を作ってほしい」と依頼され、製造に取り組んだ。
・形と名称を巡っては明治の元勲・伊藤博文がかかわる異説もある。
伊藤が、茶店でお茶を出した娘の手を見て「紅葉のようなかわいい手だ。食べたらおいしかろう」などと言ったのを聞き、紅葉の葉をかたどった和菓子の製造を目指した。
・常助は、大阪まで足を運んで焼き型を作ってもらい、こだわり抜いて完成させたが、そのレシピを残さなかった。
・2代目は味を再現できずやめてしまい、「元祖」は途絶えたが、常助のもとで修業した職人らが独立して製造・販売を始め、県内外に広まっていった。
③石川の金沢カレー
・特徴は、どろっと濃厚なル―、皿はステンレス製、フォークか先割れスプーンで食す、のせるのはソースをかけたカツ、付けあわせはキャベツの千切り。
・このカレーを考案したのは60年前に考案した「チャンピオンカレー」の創業者の田中吉和さんは洋食のシェフだった。
・店で人気のとんかつ定食を付け合わせのキャベツまでそっくりカレーにのせたのが原点。
・2004年、新宿に1号店を開いた「ゴーゴーカレー」がブームに火をつけ、金沢カレーは今や全国区。
コメントをお書きください