今日は10月23日(土)朝日新聞朝刊「子どもとスポーツ」は「変わる部活 変わらない部活」の見出しが目に留まりました。
「高校と中学校の運動部活動の登録人数の変化を競技別に見ると、人数が増えている競技、減っている競技の「競技間格差」が明確」なんだそうです。
「競技間格差の前」に今は運動部にはどのくらい登録しているんでしょうね?
計算してみると高校男子は57%、女子は27%、中学男子は73%、女子は55%でした。
「主な運動部活動の登録人数の変化」を2003年を100%とした時の19年の増減率を示した表に注目してみました。
想像してみてください。高校男子の1位は?女子の1位は?中学男子の1位は?女子は?
◎増加高校生男子
①バドミントン(161%)、②水泳(130%)、③陸上(112%)、④卓球(111%)、⑤サッカー(109%)
バドントンが1位とは意外でした。
◎増加高校生女子
①サッカー(153%)、②野球(139%)、③卓球(123%)、④陸上(118%)、⑤バドミントン(102%)
サッカー、野球は、2003年は少なかったでしょうし、広がったのですね。
◎増加中学男子
①空手道(167%)、②バドミントン(155%)、③水泳(125%)、④陸上(120%)、⑤テニス(117%)
空手も意外でした。オリンピックの影響でしょうか?
◎増加中学女子
①ラグビー(556%)、②野球(466%)、③サッカー(362%)、④空手道(191%)、⑤テニス(121%)⑥陸上(120%)、⑦卓球(110%)
ラグビーもW杯の影響しょうか?
・高校生男子は空手道(46%)、柔道(49%)、体操・新体操(55%)、剣道(65%)、ラグビー(66%)は「痛い系競技」で敬遠される傾向にある。
中学生男子の野球(52%)、ソフトボール(53%)が大きく減っています。これは練習時間の長さに関係しているらしい。
体操・新体操(高校男子55%、女子65%、中学男子57%、女子71%)の減少は、技の習得に時間がかかるから。分かる気がします。
・伸びている競技は、監督主導の指導より、陸上や水泳、卓球、バドミントンのように個人、少人数でマイペースでできる競技が増えている。
★土居陽治郎教授(国際武道大・体育学)の話
・日本全体の生活やスポーツに対する考え方の変化が背景にありそうだ。集団主義、みんなで頑張っていこうという志向ではなく、五輪のスケートボードやサーフィンにも代表されるように、まず、個人がいかに楽しむかかと言う新しい時代の反映でもある。
・「痛い系」の5つは国際競技力はかなり高い。柔道、体操、空手道も今回の東京五輪で金メダルを取ったし、ラグビーも19年ワールドカップで8強入り。でも裾野が広がらない。これらの競技は、部活動では、どちらかというと普及よりも強化を優先的に考える傾向があるからではないか。
・少子化の中、スポーツ界全体でできることは、一人が複数の競技団体に積極的に登録できるシステムを作り、競技が共存していくことだ。
・強化一辺倒にならないよう、協会や連盟が一枚岩にならないと難しい。
・武道も変わっていく必要がある。ほぼリーグ戦がない。
・どんな実力の生徒でも切磋琢磨できるスポーツとしての楽しみを見つめ直してほしい。
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