昨日のニュースと言えば、やはり松坂投手の引退試合でしょうか?先日斎藤投手の引退に触れたので、今日は松坂投手に焦点を当ててみようと思います。各紙の見出しは、
・「平成の怪物 最後の雄姿」「松坂 23年の思い込め」(読売)
・「怪物 最後の5球」(朝日)
・「野球好きなまま終われた」(神奈川)
・「松坂『いい思いも、どん底も』」(日本経済)
・「怪物伝説完結―偽らざる現状」(スポーツニッポン)
皆さんは、どの見出しが好きですか?
・引退会見で自身の「諦めの悪さを褒めてあげたい」と印象的な言葉を残した。その原点に横浜高3年だった98年夏の甲子園でのPL学園戦をあげた。試合は、延長17回、250球を投げ抜いた。
・決勝では59年ぶり2人目のノーヒットノーランを達成し、史上5人目の春夏連覇を達成。
・98年ドラフト1位で西武入団。99年にデビューし、16勝で新人王。
・06年にレッドソックスに移籍。07年世界一に輝くなど08年には日本人投手最多の18勝。10年間で141勝。
・運命が暗転したのは08年。シーズン中に足を滑らせ、とっさにボールをつかんだ際に右肩を負傷。現役後半は13年間で29勝。
・首の痛みや右手のしびれで寝られない日々が続き、昨年7月に頸椎の手術をしても改善せず、右中指の感覚がなく、今春のブルペン投球で右打者の頭付近にボールが抜け、投げるのが怖くなり、引退を決断。
・昨年6月7日の中日との練習試合以来499日ぶりの登板。
・背番号18にユニホームを袖に通して先発マウンドに上がり、近藤選手(日本ハム)に5球を投じて四球を与え、日米通算170勝を挙げた現役生活に別れを告げた。日米通算377試合で23年間の現役に終止符を打った。
・22年前同じ日本ハム相手のプロデビュー戦で155キロをマークした松坂が現役最後の1球は116キロ。
・「本当は投げたくなかった。今の体で、どこまで投げられるのか。これ以上ダメな姿を見せたくない」
・「〝最後、ユニホーム姿でマウンドに立つ松坂大輔を見たい〞と言ってくれる方々がいた。どうしようもない姿かもしれないけど最後の最期、全部さらけ出して見てもらおうと思った」
・「23年間あまり自分の状態が良くなくて、投げたくない、できれば代わってもらいたいと思う時期もあった。やはり、最後は逃げない、立ち向かう、どんな状況もすべて受け入れる、自分に不利な状況もはね返してやる。マウンドに立つその瞬間には、必ずその気持ちを、覚悟を持って立つようにしていた」
・「諦めの悪さを褒めてやりたい。よく諦めずにここまでやったと思う。ケガをしている間は野球を好きな気持ちが消えないように戦っていたが、好きなまま終われて良かった」
私たちの世代の怪物は江川さんでしたが、松坂君もまさに「平成の怪物」でしたね。もう41歳なんですね。
体の痛みは気力を失います。松坂君もよく痛みと闘ったと思います。
・「実は膝を骨折していたんです。亀裂が入っていると最近知りました」
・「小学2年生の時の交通事故で右膝を痛めた。それ以来、僕は野球を始めてから、右足でプレートを蹴れなかった。」正座はできない。片足スクワットも右足では行えない。
・右手中指の感覚はない。ボタンを閉めるときは勘に頼る。
・18日には肩と肘に注射を打って投げた5球。日常生活に支障を来すほどの状態で首と右膝も手術を予定している。
今も痛みと闘う松坂君。栄光と挫折を人一倍知っている分、きっといつかは野球界の発展に尽くす日が来ると信じます。
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