今日は朝のワイドショーを見ていると、教員免許状のことが話題になっていたので、特別免許状のことを思い出しました。
9月7日(火)の朝日新聞朝刊の「いま先生は」に特別免許状のことに触れていました。「社会に出てから教員を目指す人のため、普通の教員免許がなくても教壇に立てるようにする。全国の学校で、そんな事例が少しずつ広がっている」という内容でした。
3人の先生の例が紹介されていました。
1人目は、宇宙開発関連会社でJAXAに出向して宇宙用ロボットの研究にかかわり、40歳で経験を若者を育てることに使いたいと教員への転職を考え、県の採用試験に応募し、20年春にロボット工学科のあるつくば工科高校に赴任した先生です。
2人目は、両親は日本人ですが、10年前カナダの大学を卒業し、6年前から特別免許を受け、常勤講師として働く先生です。
3人目は、TFJ(教員免許がなくても意欲のある人を学校に送り出す活動に取り組むNPO団体)のプログラムで3年前に福岡県で臨時免許を取得し、公立小で3年間、常勤講師を務め、今春から県立高校で公民を教えている先生です。
★特別免許状
教員免許がなくても優れた社会人を登用しようと、1988年度に当時の文部省が創設。
大学の教職課程を経てずっと学校で働く教員だけでなく、様々な経験を持つ人材を迎えて子どもの多様なニーズに対応するのが狙い。
大卒でなくても取得でき、都道府県が適正を見きわめて授与する。
英会話講師、アスリート、看護師の例がある。
・14年度には文科省が指針を作って授与の可否を判断しやすくし、翌年は2倍超に。
・20年度には、237件(小中高校、特別支援学校)で過去最多。
・11県では採用0件、27道府県は1件。地域差が大きい。なり手不足を補うほど増えていない。
・広がりを欠く理由は「子どもの心理を学ぶなど大学の教職課程にはかなり意味がある。そこを飛ばす以上、採用には一定のリスクがあり、受け入れる学校の負担もある。」(県教委担当者)
歴史は古いんですね。皆さんの周りにもいらっしゃいますか?私の周りはいませんでした。優秀な教員の基盤は大学の教職課程にあるとは思えません。教職課程を学んでいなくてもスカウトしたいくらいの優秀な人材は私の身の回りにはたくさんいました。
TFJの代表理事の方がこんなことを言ってます。「様々な経験のある大人に子どもを触れる機会が増え、前例踏襲になりがちな教員集団が立ち止まって議論するきっかけにもなる」
子どもを伸ばす多様な教員集団であってほしいです。
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