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No弐-198 通学路の安全

 昨日の朝日新聞別冊「be」の「サザエさんをさがして」は「通学路の安全」でした。

 歩道がない通学路として1963年の青梅の街道の写真が載っていました。

 私は小学校までは近かったのでこんな光景ではなかったのですが、赤羽まで行く岩槻街道はきっとこんなんだったんだろうと想像します。

 4コマ漫画には便所の汲み取り作業をする人がいましたが、この漫画が描かれたのは1950年でした。私の小さい頃は、バキュームカーでした。

 

・1955年ごろから車が急激に増えた日本では、都市部を中心に急ピッチで道路が造られた。

・ただ当時は今と違い、歩行者を守るための歩道などの整備が不十分で、交通事故による死者が絶えなかった。

・1970年には年間の死者数が最多の1万6765人を記録。(2020年の死者数2839人)

・1969年の子ども(19歳以下)の交通事故死者数は3684人

・当時の新聞を見ると「通学路で児童死ぬ 衝突事故の巻き添え」「園児の列に車突っ込む 狭い裏通りの通学路 2人死に3人重傷」などの見出しが多い時はほぼ毎日載っており、胸が痛む。

 

・歩道橋を設置したり、歩道をつけたり。横断歩道には旗を手にした大人が立ち、保護者も一緒に登下校する。地道な努力で子どもの死亡事故は減少した。

・歩行中に事故で死亡した子どもは2019年には34人、うち小学生は7人だった。

・少なくなったとはいえ、通学中の痛ましい事故の犠牲になる子どもはゼロになっていない。

・今年も6月に千葉県八街市で飲酒運転のトラックが下校中の児童の列に突っ込み、5人が死傷した。

 作った歩道橋は壊すのにもお金がかかると聞きました。交通指導員「緑のおばさん」懐かしいです。 

 

★どうすれば子どもたちを守れるか?

・幹線道路の内側を校区にする方法がある。(久保田尚教授・埼玉大大学院)

 車もあまり校区に入らないし、子どもも大きな道路に出なくてすむ。

 東京の多摩ニュータウンなどの地域ではこの手法が採り入れられている。

 既に整備された街で実行するのは難しい。

・「ライジングボラード」新潟市では17年に全国で初めて通学路に設置。朝の通学時間になると電動の杭(ボラード)がにゅきにゅきと地面から出てきて、車止めになる。

・「ハンプ」車道の一部を盛り上げることで車のスピードを落とさせる。

・「スムーズ横断歩道」歩道と同じ高さに盛り上げて子ども姿を見えやすくする。

  ライジングボラード、ハンプ、スムーズ横断報道なんて初耳でした。通学路の安全、時々こんなことをきっかけに振り返ってみてはいかがでしょう?