先週の日本経済新聞の「プラス1」の「何でもランキング」は、「食材や調理の基本クイズ」でした。今回は2日に分けました。皆さんもよろしければ、今日、明日挑戦してみてください。( )内は正答率です。
第1位 トマトについて正しいのは?(28.7%)
①ミニトマトは通常のトマトよりビタミンCが多い。
②フルーツトマトは品種名
③フルーツトマトは果物でトマトは野菜と分類
第2位 タマネギについて正しくないのは?(40.8%)
①水をつけると、しみにくくなる。
②冷やしてから切ると、しみやすくなる。
③レンジでチンしてから切ると、しみにくくなる。
第2位 塩の「少々」「ひとつまみ」の違いで正しくないのは?(40.8%)
①少々はひとつまみより少ない
②ひとつまみは親指と人差し指に2本でつまんだ量
③少々は約0.5g
第4位 煮物などの水加減、少ない順に並べると?(42.8%)
①ひたひた→かぶるくらい→たっぷり
②かぶるくらい→ひたひた→たっぷり
③かぶるくらい→たっぷり→ひたひた
第5位 しょうゆについて正しくないものは?(47.5%)
①濃い口のほうが塩分濃度が高い
②淡口のほうが醸造期間が短い
③生産量の8割以上が濃い口
第1位 トマトについて正しいのは?
①ミニトマトは通常のトマトよりビタミンCが多い。
・トマトのビタミンC含有量は可食部100gあたり15mg。ミニトマトは32mg。
・トマトはナス目ナス科ナス属トマト種で、農水省はトマトを「野菜」の中で「果菜」として定義している。果菜には他にキュウリやナスがある。
・フルーツトマトとは特定の品種名ではなく、特別な栽培方法により糖度を高くしたトマトの総称で、ブランド名では「アメーラ」などが有名。
通常の大玉トマトと同じ種を使い、水分量を制御することで小ぶりにしている。
・糖度は大玉トマトが5~6度なのに対して、フルーツトマトは8度以上の者が多い。
第2位 タマネギについて正しくないのは?
②冷やしてから切ると、しみやすくなる。
・包丁などで切るとタマネギの細胞が壊れ、臭いや辛みのもとになる成分である硫化アリルが揮発して、鼻や目の粘膜を刺激する。
・タマネギを冷やすと硫化アリルが空気中に飛びにくくなり、断面を水につけると成分が洗い流される。
・熱に弱いのでレンジで少し温めてから切るのもよいが、生食だと風味が変わるので注意。
・繊維に沿って切れやすい包丁で切ることで細胞の破壊を抑えたり、換気扇を回したりする方法も効果がある。
・硫化アリルには「血液の凝固を抑制する働きがある」といい、動脈硬化や血栓予防にもつながる。ニンニクやネギにも含まれる。
第2位 塩の「少々」「ひとつまみ」の違いで正しくないのは?
②ひとつまみは親指と人さし指に2本でつまんだ量
・少々は親指と人差し指の2本の指でつまんだ量で0.5g前後。
・ひとつまみは親指と人さし指、中指の3本でつまんだ量で1gほどを指す。
・「ひとにぎり」「ひとつかみ」は、片手で握れる量を指し、塩の場合は漬物など多めに必要な際に使う。
・レシピで出てくる大さじ1、小さじ1はそれぞれ体積である15ml、5mlをさすが、重さは調味料によって異なる。
第4位 煮物などの水加減、少ない順に並べると?
①ひたひた→かぶるくらい→たっぷり
・一番少ない「ひたひた」は鍋の中に材料と水を入れた時に、材料が水からほんの少し頭を出している状態の水加減のこと。
・「かぶるくらい」は材料の頭が隠れるくらいまで水や煮汁を入れる場合。
・「たっぷり」は材料全体が水の中に浸り、さらに3分の1量ほどを目安に水を足す。
第5位 しょうゆについて正しくないものは?
①濃い口のほうが塩分濃度が高い
・濃い口しょうゆは全国の出荷量の約84%を占めており、レシピで単に「しょうゆ」と書かれている場合は濃い口しょうゆを指す。
・関西で生まれた色の淡いしょうゆは「淡口(薄口)しょうゆといい出荷量の約13%を占める。色が薄いので誤解されがちだが、食塩を濃い口より約1割多く使用している。
・淡口の方が一般的に熟成期間が短い。
明日に続く。
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