今日は、10月5日(火)読売新聞朝刊「学ぶ 育む」に、文化庁が9月発表した「国語に関する世論調査」の結果が載っていたので紹介します。
この調査には、3年前のNo124(2018年10月28日)から関心をもち、No498(2019年11月6日)、No504(11月12日)、昨年もNo825(2020年9月28日)・826(9月29日)で取り上げました。
毎年秋には、国語を見直す機会を持つのもいいですよね。
★どちらの意味か?
・がぜん、破天荒は本来の意味とされてきたものとは異なる方が多く選択されている。
(1)がぜん ○「急に、突然」(23.6%) ×「とても、断然」(67.0%)
(2)破天荒 ○「誰も成しえなかったことすること」(23.3%)
×「豪快で大胆な様子」(65.4%)
・「破る」「洗い」の語感から捉え方が変化した可能性がある。
(3)すべからく ○「当然、是非とも」(54.8%) ×「すべて、皆」(32.1%)
★どちらの言い方を使うか?
・「寸暇を惜しまず・寸暇を惜しんで」は、本来の言い方とされてきたものとは異なる方が多く選択されている。
(1)「知られていなかったことが世間に知られること」
○明るみに出る(44.1%) ×明るみになる(43.0%)
(2)「僅かな時間も無駄にしない様子」
○寸暇を惜しんで(38.1%) ×寸暇を惜しまず(43.5%)
(3)「快く承諾すること」
○二つ返事(52.4%) ×一つ返事(37.4%)
★新しい表現の定着度 ( )は気にならない人の割合
・「まるっと」「鬼~」は「気になる」が6~7割台と高い。
・「めっちゃ」は「使うことがある」が5割を超えている。
(1)とてもおいしい→「めっちゃおいしい」(80.5%)使う(57.9%)
・「めっちゃ」は主に関西地方の方言で、2000年のシドニー五輪の競泳女子で田島寧子選手が銀メダルを取った際、「めっちゃ悔しい」とコメントしていた。
(2)騒ぐほどではないが確かに痛い→「じみに痛い」(62.1%) 使う(39.8%)
(3)すぐ帰る→「そっこう帰る」(66.8%) 使う(39.0%)
(4)そっくり全部わかる→「まるっとわかる」(36.3%) 使う(10.7%)
・「まるっと」はテレビドラマ「トリック」の決めゼリフとしても知られた。
(5)とてもかわいい→「鬼かわいい」(26.1%) 使う(4.8%)
私もまるっと、鬼かわいいは使わないかな。 明日に続く。皆さん、昨日の「ゆううつ」書けましたか?私は、憂は書けても鬱は書けませんでした。本当に45人も書けたのでしょうか?
悔しいので調べてみました。書き順も勉強になりました。
明日、子どもたちに書かせてみてはどうでしょう?
書き順を考えさせたり、実際に手書きで書かせてみてはいかがでしょう。
漢字に親しみを感じたり、覚えたりした子は、きっと家に帰って得意げに話すのではないかしら?
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