今日も8月22日(日)朝日新聞「フォーラム」に「漢字、どう思う?」という記事から漢字について考えてみたいと思います。
今日はお隣の中国と韓国からの視点です。
★劉セイラさん(声優・漫画家)「豊かな表現 感受性育てる」
・日本と中国では同じ漢字なのに違う意味の言葉は多くある。
「手紙」 中国では「トイレットペーパー」の意味しかない。
「我慢」 「私は遅い」と言う意味。
「勉強」 「本当はできなきけれど無理やりなんとかかする」と言う意味がある。
・日本で声優をしていても、漢字のイメージは大切だと感じる。
・名前の漢字だけでその作品の世界観もわかる。
・中国では外来語は漢字で当て字をする。
コカ・コーラ コカは「可口」、コーラは「可楽」。中国語で「おいしい」「おもしろい」と言う意味なので、商品の持つイメージと合っている気がする。
アメリカのアップル社はそのまま、リンゴの中国語。
最近は、英語のままの言葉もある。「iPhone」や「WiFi」
・一方、手書きで漢字を書くことは中国でも少しずつ減ってきていると感じる。
・漢字を忘れるのはもったいない。漢字がなくても生きていけるけど、感受性という面を考えると、漢字もたくさん覚えたほうが豊かになるのではないか。
★金慶珠(キムキョンジュ)教授(東海大)「『共有できる文字』が重要」
・韓国では1970年代初め、「ハングル専用」と呼ばれる動きが進み、公文書や教科書はほぼハングルで表記されるようになった。
・現在、韓国で漢字を見る機会はほとんどない。漢字を読めない若者もどんどん増えている。
・かつて小・中学校で必修科目としての漢字の授業はあったが、いまでは選択科目のような扱いになっている。
・国民が使う文字がハングルだけでよいか、漢字も併用すべきかを巡っては、今も論争がある。
・韓国の漢字用語論者は、ハングルで書かれる様々な語彙はもともとは漢字で書かれていたから、すべてハングルで書くと元の意味がたどれなくなるという。
・日本の常用漢字はいま2136字。若干多すぎるのではないか。日本で学ぶ留学生を見ても、難しい漢字はコミュニケーションのハードルになっていると感じる。
やはり、日本には漢字だけでなくひらがな、カタカナがあるのですからそれを上手に使って豊かに表現していくことが大切だと思いました。
今もキーボードで入力していますが、手書きのよさを失ってはいけないと強く思いました。
最後に「ゆううつ」って漢字で書けますか?
朝日デジタルアンケート(2021年8月2日~16日)182回答
書けないが読める(136)、書けるし読める(45)、書けないし読めない(1)
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