9月6日(月)朝日新聞朝刊「漫才の技 教職に生かせ」の見出しが目に留まりました。今年開講した東京理科大の「教職パフォーマンス演習」についてでした。
・授業を担当するのは、井藤元准教授(東京理科大教職教育センター)。
「全員が能弁である必要はない。それぞれの『仁(ニン)』(自分らしさ)に合った表現を知ろう」
・授業では、各人の印象を全員で伝え合い、それを生かした即興コントにも挑戦させた。自分では気づかない自身の姿に目を向け、表現を工夫する訓練だ。
・井藤さんやゲスト講師は、議論しやすい環境を整え、提案や助言はするが、漫才の技術を教えるわけではない。
・同大で教職課程を受講する学生の比率はさほど高くないが、教職免許取得者は多い年で約300人、実際に教員になる人は毎年100人前後いる。
・2016年から松竹芸能と組んで「笑育」という特別講座を開いてきたが、単位は付与されなかった。
・「教職パフォーマンス演習」は表現力向上を狙った「笑育」を再構築し、台本作りから実演までの試行錯誤を通じて、「完成した知識を上から伝える」のとは違う教育効果を実感させる。
・全8回の授業は到達目標が周到に考えられている。
・教職新課程の中で、大学独自に設置する正式科目として文科省に認可された。
・「そそのかす、引き出す、待つ」というその立ち位置自体も、いずれ教室で子どもと向き合う学生に体感してほしいという。
・「これからの教育では、生徒たちの対話から発見を引き出す教師の采配が求められる。その必要性をいち早く訴え、斬新な切り口を育んできた『笑育』で、学生たちには、采配の力と専門知識を兼ね備え、学校教育の担う教師へと成長してほしいと期待しています」(同大眞田克典・教職教育センター長)
・「漫才と言う本物を知り、感化を受けながら没入し、答えにたどり着く経験は、将来教室で子ども達の探究を支援する土台になるはず」(苫野一徳准教授・熊本大)
言い方はよくありませんが、「そそのかす」というキーワードが印象に残りました。上手なそそのかし方ってあるはずです。身に付けたいですね。
「引き出す」「待つ」も教育の大切なキーワードだと実感してます。
そして漫才・落語にある「間」に気が付くと、きっと話を惹き付けるコツが掴めるようなるはずです。
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