9月21日(火)読売新聞朝刊「くらし 家庭」欄「関心アリ!」の「小中学校 上履き廃止の動き」の見出しが目に留まりました。上履きを廃止する動きが首都圏の小中学校で出ているのだそうです。
・中野区の小学校では昨年9月、上履きを廃止。校舎の出入り口にげた箱はなく、児童はマットを踏んで靴裏の汚れを落とし、靴のまま入る。
・校舎内外の移動がスムーズ、災害時に避難しやすい、げた箱へのいたずらといったトラブルを防ぐ。
・廃止後も雨の日に長靴を履いたままでは蒸れるとして、親が上履きを持たせる例があり、体育館専用シューズを履くことも認めた。
・中野区は昨年度から全区立小中学校で順次、建て替えと同時に上履きを廃止することにした。校庭も靴が汚れにくい人工芝にする。
★上履きの歴史
・明治以降、建築物が西洋化する中でも、学校では土足が主流ではなかった。
・明治初期、寺や武家屋敷を校舎に転用し、履物を脱いで入った影響で、西洋建築の校舎にも「下足室」が設けられ、靴を脱いだ。
・「学び舎を神聖な場所と見なし、土足を避ける日本人精神性がうかがえる」(砂本文彦教授・神戸女子大)
・当初は素足だったが、足袋などを経て、1960年代頃に現在の上履きが広まった。
・「上履きは教育指導上のツールとして利用されてきた」(河村美穂教授・埼玉大)
・「上履きのかかとを踏まない」「履物をそろえる」といった指導が、規律ある生活の態度の育成に効果的とされてきた。
・一方で、大阪や京都、沖縄などでは、昔から土足性の学校もあるようだ。逆に、今になって上履きにする動きが見られる。
・神戸市では市立小の4分の3(2016)が土足制だったが、校舎内の汚れを防ぐため、順次建て替えの際に上履きを導入している。
・「ひな壇場の土地が多く、下足室のスペースを買う確保できずに土足が定着していた。児童数のピークが過ぎ、昇降口のスペースを確保できるようになったことが、導入の後押しになっているのでは」(砂本文彦教授)
・「大学や大病院も土足制で、小中学校で上履きを使う絶対的な理由はない。
当たり前のものとせず、地域の事情にあったあり方を、個別に柔軟に検討するのが望ましい」(中西宏次さん・京都精華大元教員)
皆さんは、上履き廃止に賛成ですか?私は、履き替える文化は大切にしたいと考えます。古いですか?
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