8月31日に小6と中3を対象に今年5月に実施した全国学力テストの結果が公表されました。パラリンピックの情報が続いていたので、遅くなりましたが、今日、明日は、結果の情報をお伝えします。読売、朝日両新聞朝刊(9月1日)からです。
・全国学力テストでは、国公私立の小中学校約194万人が国語と算数・数学の2教科を受けた。
・平均正答率 小学国語64.9%、算数70.3%、中学国語64.9%、数学57.5%
・昨年度の4月以降の休校期間が成績(平均正答率)に与えた影響
小学国語「10日未満」65.3%、「90日以上」64.3%より高かった。
中学数学「10日未満」54.4%、「90日以上」56.7%より低かった。
「休校期間と成績は全体で見て相関がなかった」と分析(文科省)
・東京都では7割以上の小中学校で休校期間が60日以上だったが、多くの教科で成績が上位だった。
・茨城県は前回、中学国語で公立の平均正答率が全国平均を2ポイント程度上回ったが、今回は逆にやや下回った。情報を整理して書くことなどに苦手な傾向が見られた。
「グループでお互いに意見を共有したり、発表したりする活動が十分にできなかったのかもしれない」(県教委)
・富山県は、前回4位だったが、全国平均とのポイント差が縮まった。
机をコの字型にするなどしてペアやグループと取り入れてきたが、「コロナ禍で実施が難しかったのでは。自分の考えを発信する場が少なくなったが影響している可能性もある」(県教委)
・児童生徒へのアンケートからは、休校中に子供たちが学業に不安を感じ、計画的な学習に課題があったことも浮かび上がった。
・「休校中の勉強に不安を感じた」小6(55.0%)、中3(62.5%)
・「計画的に学習を続けることができた」小6(64.7%)、中3(37.7%)、否定的回答(55.8%)
勉強に不安を感じ、計画的学習に課題がある児童生徒は、そううでない児童生徒より正答率が低かった。
・「家庭の経済状況や教育への関心度が、子どもの学習への関与に影響している可能性もある」(文科省担当者)
・テレビゲーム(PC、スマホも含む)にかける1日当たりの時間
1時間以上 小6(75.9%←55.1%)、中3(79.8%←58.5%)
2017年より20ポイントほど上回っている。
ゲーム時間の増加は、一斉休校の影響もあるとみられている。
・小6国語正答率「ゲームを全くしない」(74.7%)「4時間以上」(54.8%)
19.9%ポイント低く、中3算数でも18.8%ポイントの開きがあり、ゲーム時間が多いほど平均正答率が低い傾向が見られた。
・「学校に行くのは楽しいと思うか」
「当てはまる」小6(48.0%←54.0%)6ポイント低く、13年以降で初めて5割を切った。
友達と触れ合って遊ぶ機会が制限され、運動会など身近な目標が減ったことが一因(文科省)
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