8月20日(金)読売新聞朝刊の「言の葉巡り」の「『~っす』五輪で活躍」に興味を持ちました。皆さんはよく使いますか?使ったことありますか?
・「う~ん、そうっすね」「前を向いてからっすね」「期待したいっすね」
東京五輪を中継するテレビ、ラジオの解説で「っす」が繰り返されていた。
こちらはサッカー男子の中継。40代の元選手が解説した。
・「鬼やばいっすね」「かっこいいっすよ」
20代のスケートボード解説者が話題になった。
・2004年のアテネ五輪。水泳で優勝した北島康介さんの「チョー気持ちいい」はその年の流行語大賞に選ばれた。インタビューで北島さんは「気持ちいいっす」とも発言している。
・「っす」は、大学の運動部などで広がったとされる。
・後輩が先輩に使うので「後輩口調」とも呼ばれる。
・やがて、スポーツ選手がマスコミでも話すようになった。
・現代は、人間関係を単純に目上と目下に分けるのではなく、親しさの度合いや場面などを細かく配慮するようになったことが背景にある。
・ドラマやCMでも用いられ、女性も口にしている。
・50代の会話で聞くこともある。
★丁寧語の体系の細分化
・かつては「ですます体」と「だ体」に二分されることもあった。
・今は、丁寧さの順に「でございます」→「ですます」→「っす」→「である」→「だ」と並べられる。
・「っす」は敬語と無敬語(タメ口)の中間にあたる。
オリンピックでは2人の解説が話題になりました。
★オリンピック男子スケートボードの解説をしたプロボーダーの瀬尻稜さん
「ゴン攻め」「ハンパない」「無限っすね」「ただただカッケ―」「鬼ヤバ」「すげっす」「いいっすね」「ヤバイっすね」
★オリンピックBMXフリースタール・パークを解説した勅使河原大地さん
「イエス!」「オーマイガー」「ビタ着」(うまく決まった着地)「ゲシる」(車輪が台などにぶつかり減速してしまう減点ポイント)「キャンキャン」(ジャンプ中に片足を出すトリック)
どちらも「格好をつけるのではなく、自分らしく使い慣れた言葉で選手の凄さを伝えたかった」そうで、視聴者からは「最高の解説だ!」「初めて聞いた言葉が新鮮で耳に残るし、分かりやすい」など絶賛の声、好意的な声が上がりました。
2学期の授業で何気なく使ってみてはいかがでしょう。雰囲気が和らいだら成功っす。
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