昨日の読売新聞朝刊にあった「防災ニッポン 小学校」の「シナリオ 下校中 激震に見舞われたら」に興味をもちました。
もし学校が始まり、「下校時に強い揺れの地震が起きたら」を想像してみてください。
第1段階 地震直後の児童の予想される行動と指示
・恐怖と不安でパニックになり泣き叫ぶ子
・塀の横でしゃがみ込む子
・走って家の方向に向かう子
★教員の児童への指示
・これまで、学校での避難訓練は教室にいる状態で、机の下に潜る訓練が中心だった。
・低学年の児童は机がない場所で、どう行動すべきかきちんと身についているだろうか。
避難訓練の盲点ですね。「そこでしゃがみこまないで、ブロック塀から離れて!」と言える自信ありますか?
第2段階 地震がおさまった後の児童の予想される行動と対応
学校に戻ってくる子、そのまま帰宅する子など様々な行動が予想されます。
★教員の対応
・通学路でけがをして動けない児童がいないか巡回グループと職員室で、子供の安否を尋ねてくる保護者の電話対応グループに分かれて対応する。
「安否確認は、児童が自宅についたら、保護者が学校にメールやSNSで連絡を入れる」こんな訓練はできていますか?
第3段階 引き取り方法の課題と対応
時間が経過し、次は引き取る方法でも混乱が予想されます。
・学校には保護者から「子供が帰ってこない」「迎えに行った方が良いのか」の問い合わせ。
・中には両親が共稼ぎで連絡がつかない家庭も多い。
・気を利かせた親戚や近所の同級生の保護者が連れて帰ろうとするケース。
★教員の対応
引き渡しでは、事前に登録していない人には引き渡せないことを明確にしておく。
第4段階 避難所としての学校
・昼間に地震が発生した場合、保護者が帰宅困難となった児童が学校に多く残る。
・長期化した場合の学校に待機する児童や教職員の食料の備蓄は?
・さらに学校は、避難所に指定されているので、体育館には地域の住民や近くの企業に勤める帰宅困難者が大勢集まってくる。収容能力を超える可能性。
★教員は児童と避難者双方の対応に追われる恐れがある。
「避難所の開設・運営は地域住民が主体的にできるよう、学校は市町村や地域と協議し、ルール化しておくべきだ」(渡辺正樹教授・東京学芸大)
ルール化できていますか?
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