今日紹介するのは、8月12日(木)の読売新聞朝刊にあった「小学生から高校生までの間に読書量が多かった人は、大人になったときに主体的行動力や認知機能(一時的な記憶力)が高い傾向にあることが国立青少年教育振興調査で分かった」という記事からです。
★調査 2019年 20~60歳代の男女5000人対象。
・4グループに分類
①小中高を通して少ない
②成長とともに徐々に減少
③成長とともに増加
④小中高を通して多い。
・3つの能力を測る質問を出し、各グループの平均点(最高20点)を比べた。
A批判的思考力(客観的、論理的に考える力)
B主体的行動力(何事にも進んで取り組む姿勢や意欲)
C自己理解力(自分を理解し肯定する力)
★結果
・④グループは、①グループに比べて批判的思考力が2.42点、主体的行動力が2.22点、自己理解力が2.04点高かった。
・大学生97人の認知機能(最高30点)を測ったところ、④は平均点が最も高く25.56点、③は22.25点、②と①は20.14点だった。
・紙の本を読む人の方が、電子書籍より主体的行動力をはじめ批判的思考力、自己理解力が高い傾向にある。(19年末・男女5000人)
★読書量の多さにつながっていた小学校高学年の読書経験
・本を持ち歩いて読んだ。
・地域の図書館で本を借りた。
・ジャンルを問わず読んだ。
・同じ本を繰り返し読んだ。
・目次、前書き、解説など本文以外の部分も読んだ。
・図書委員や「読書コンシェルジュ(案内係)の活動をした
・絵本を読んだ
★公立校の学校図書館の一人当たりの年間貸出冊数(2019・文科省)
小学校49冊、中学校9冊、高校3冊 進学するに減っている。
★各自治体の取り組み
・三郷市(埼玉)では、小6の希望者が7~12月の休日に市図書館司書から活字や本の歴史、本の魅力の効果的な紹介方法、蔵書を使った調べ学習などについて学ぶ。
中学生は、「子ども司書」として、イベントで読み聞かせや本の紹介などを行う。
・いの町(高知)では、乳幼児健診会場にブースを開設。読み聞かせや図書館利用案内を行う。
・白山市(石川)では、「学習図書館支援センター」解説。市内の学校の図書館に学習に必要な資料を素早く届ける。
2学期は読書に親しませてみませんか?
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