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No弐-136  オリンピックを振り返って

 オリンピックロスです。17日間のオリンピックを見てこんなことを感じました。

① 式の簡略化 

 開会式・閉会式にどれだけの予算がかかっているのでしょう。選手はあらかじめ会場に着席し、入場行進はなくし、大画面で自国で作成した30秒の映像紹介をする。時間は今の半分でも可能です。

 アスリートファーストなら派手なパフォーマンス競争はやめて、もっとシンプルでもよいと思いました。

 そう考えると運動会や他の行事も見直せるところはあるはずです。

 

②採点基準の明確化 

 技を表現する種目ってこんなにたくさんあるんですね。しかし、技も進化しているので、採点の基準が分かりにくいと感じました。これからの課題だと思います。

 また、ビデオ判定も増えましたよね。判定が覆ることが多く、いかに人間の目は当てにならないか。フェンシングのように先に刺したらランプがつくのは分かりやすいです。

 そう考えると、もう一度通知表の評価規準・基準も見直したいです。

 

③競技の簡略化 

 マラソン・競歩を見て、こんなにフェンスと給水が必要なのかと思いました。大勢のボランティアがいないと成り立たない競技になっていませんか。沿道に捨てていく行為もいかがなものか?気になりました。

 暑いです。このままでは暑さに強い国が有利です。やはりこの時期のオリンピック開催は見直すべきです。

後半の「メダリストから学ぶ」の共通点も再度整理しておきます。

①早期スタート

 スケートボードの開選手、空手の喜友名選手、レスリングの乙黒選手は5歳。レスリングの向田選手は6歳。ボクシングの入江選手、レスリングの川井姉妹、須崎選手は小学2年生。空手の清水選手、稲見萌寧選手は小学3年生。

 

②家族のサポート

・四十住選手は、週末は母親の運転で往復5時間かかる三重のパークまで2日車中泊で練習しに行き、庭に小さな練習場を作ってもらいました。

・開選手は、サーフィンをしていた父に教わり、自宅駐車場でスケボーを始めました。

・川井選手のご両親は元レスリング選手。須崎選手、乙黒選手は、父親が元レスリング選手。

・二人三脚は、空手のサンドラ・サンチェス選手(スペイン)、向田選手

 

③練習量の自信

・入江選手は「練習した分だけパンチは当たる」が信条。男子選手の録画を見て研究したり、重い袋を持って手首を鍛えたりしました。

・四十住選手は、自宅近くの専用練習場で1日10時間ほど練習しました。

・開選手は、1年のうち、360日は練習しました。

・川井由香子選手は、走り込みで下半身を鍛え、ウエイトトレーニングで強化しました。

・川井梨紗子選手は、積極的な出稽古で男子選手とスパーリングを重ね、女子最重量級の相手とも組み合いました。

・喜友名選手は、一切妥協をしない、努力の天才。誰かが止めないと何時間でも稽古しました。

・向田選手は、走り込みからバイクトレーニングに切り替え、河川敷で打ち込みや走り込みをしました。

・須崎選手は、勝つためにできることを全てやらないと気が済まず、筋力トレーニングでも課された回数に必ず1回加えました。

・乙黒選手は、布団を買い込んで父子3人で特訓。父親の特別メニューで夜10時まで汗を流しました。

・稲見選手は、年中無休で練習場に通い、1日の練習時間は10時間に及びました。

・女子バスケは世界一と言われる練習量。 

 目標や向上心を持てば、練習したくなるんですよね。イヤイヤ練習していたのではなさそうです。小さいうちから夢中になる体験させたいですね。