· 

No弐-130 メダリストから学ぶ8&オリンピックあれこれ2

 昨日は、サッカーのスペイン戦を見ていて、延長戦でゴールを決められ、思わず声が出てしまいました。同じ方もいらっしゃるのではないですか?できれば寝る前は勝利の方がありたいのですが、そうは思うようにはいきませんよね。

 さて、昨日は金メダリストが2人誕生しました。まずは、入江選手ですが、女子ボクシング界初の金メダルでした。あの明るいキャラクターは魅力的です。女子のボクシング国内登録者は500人ほどだそうですが、これを機に人気が高まりそうですね。 

 私はなぜか「フェザー級」という言葉が懐かしくなり、ボクシングのことをもう少し調べてみたくなりました。

 

★オリンピックのボクシング

 オリンピックでは、1904年のセントルイス大会から実施され、1912年のストックホルム大会では実施されませんでしたが、その後は全て実施されています。

 男子のみの実施でしたが、2012年のロンドン大会から女子も実施されるようになりました。

 実施階級は開催年によって変更されますが、今回は、男子8階級、女子5階級で実施されました。軽い級からフライ級、フェザー級、ライト級、ウエルター級、ミドル級、男子はさらにライトヘビー級、ヘビー級、スーパーヘビー級があります。

 フライは蠅(ハエ)、フェザーは羽毛、ウエルターは、welt(強打)が語源。

 今回はありませんが、フライ級とフェザー級の間にバンタム級というのがあります。

 

★入江聖菜選手のエピソード

・ボクシングンの金メダルは史上3人目。鳥取県の金メダル1号

・名前はF1ドライバーのアイルトン・セナから。 

・母親が持っていた漫画「がんばれ元気」を読んで憧れた。古本屋で全巻そろえて読破。

・母親は反対したが、根負けし、小学2年生で「シュガーナックルボクシングジム」に入れた。

・小6の時には「ひみつの計画書」と題し、「20歳で五輪代表に選ばれて金メダルを取る!!」

 

・中1だった13年に開催が決定すると東京五輪での金メダルが夢になった。

・戦績は中学まで無敗。高1の高校総体で並木月海に人生初の負けを味わった。

・高3で18年全日本選手権優勝、世界ユース選手権銅メダル、19年世界選手権8強。

 

・コロナ禍で試合がなく、地道の練習が続いた今春は人知れず悩んでいたという。「よく分からないけど、ボクシングを楽しくないと思う時がふいにやってきた」

・今年5月、約1年2か月ぶりの国際大会に出場して優勝した。「大会に出て、結果が残せたことでやっぱりボクシングは楽しいと思えた」

・「練習した分だけパンチは当たる」が信条。

・特に攻撃の軸となる左ジャブは、男子選手の録画を見て研究したり、重い袋を持って手首を鍛えた。

 

 もう一人の金メダリストの橋本選手のエピソードはNo弐-124(7月29日)で紹介したので今回は省略します。

 橋本選手の体操種目別鉄棒の「金メダル」も「体操の華」にふさわしい演技、見事な着地でした。 

 他の種目の金メダリストは何点ぐらい取るんだろうとこれまた調べてみたくなりました。

★体操種目別金メダリストの得点

・「鉄棒」橋本大輝15.066、「平行棒」鄒 敬園(中国)16.233、「跳馬」申 在煥(韓国)14.783、「つり輪」劉 洋(中国)15.500、「あん馬」マックス・ホイットロック(英国)15.583、「ゆか」アルチョム・ドルゴピャト(イスラエル)14.933

 平行棒は高得点が出るんですね。橋本選手の金メダル個人総合の合計得点は88.465でしたが、種目別の金メダリストの得点を合計すると92.098になります。今に6種目すべて金メダルを取るスーパースターが現れるかもしれませんね。

 

 日本の体操の種目別金メダルは19個ありました。何の種目が多いと思いますか?

 ①鉄棒(7)②つり輪・平行棒(4)④跳馬・ゆか(2)、あん馬は0。今回、銅メダルだった萱選手に期待ですね。

 鉄棒の金メダルは、1984年のロサンゼルス大会の森末慎二さん以来でした。10点満点3連発は今でもよく覚えています。37年ぶりだったんですね。

 まだ若いので今後の活躍が楽しみな選手です。

 バンタムとは、チャボなどの小型種のニワトリの呼称に由来しているんだそうです。

 

 オリンピックで日本人がメダリストに輝いたのはわずか5人。金メダルは、桜井孝雄さん(1964東京)、村田諒太さん(2012ロンドン)しかいません。