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No弐-115 ニトリの会長から学ぶ

  今日は、1学期終業式の学校が多かったのでしょうか?お疲れさまでした。

 今日の朝日新聞朝刊「生活」欄にあったニトリホールディングスの似鳥昭雄会長の記事が目に留まりました。

★普段の生活の様子

・注意力が散漫。今でも人の言っていることをずっと聞けない。

・整理整頓もできなくて、机の上は書類だらけ。

・なくし物も多くて、身につけるありとあらゆるものをなくす。カバンも忘れてきてしまう。

 

★診断

・3年ぐらい前にテレビで発達障害の特徴や種類を紹介していて、そっくりだなと思った。

・専門の医師に診てもらって、自分でも本や文献を調べて、正真正銘の発達障害、ADHDということがわかって、ホッとした。

・周りからは変わった人だと言われている。

・家内も「あなたは誰でもやれるようなことはやれないで、誰もやらないことがやれる」

・障害のおかげで、人が考えつかないようなことを考えられる。

・「発達障害に生まれてよかったな」と思う。

 

★子どもの頃

・「他の人と違う」ということは、子どもの時から思っていた。

・先生の言っていることを1分も聞けない。理解できない。

・漢字も書けない。小学4年になっても自分の名前を漢字で書けない。

・クラスではいじめられたり、馬鹿にされたり、成績はいつもビリ。

 

★青年期

・高校に入っても勉強はダメ。誰も思いつかないカンニングの方法を考えよう。ギリギリ卒業できた。

・この頃から人のやらないことをやろうと考えていた。

・松下幸之助やエジソンに触発された。

・こんなのがあったら便利だなと、いろんなアイデアを考えて、図面を描いたりしていた。

 

★仕事スタート

・家具屋をはじめたのは23歳の時。毎月40万円の売り上げしかとれない。

・お見合い8人目で接客上な奥様と結婚。売り上げが2倍。

 「家内は僕の第一の恩人です」

・27歳の時に倒産しそうになり、アメリカの家具研修に行き、人生観が変わる。

一生かけて日本暮らしを豊かにしたい。

30年計画「30年で100店舗、売り上げ1千億円」

・好きなことは集中できる。

・大きな壁にぶつかると苦しいが、打ち破るたびに成長したような気がする。

それが、今現在、ここまで大きくなった要因かなと思う。

 

★アドバイス

・自分が何を得意かは、いろんなことをやって、自分でみつけること。

・人間、一つくらい何か「これ、いけそうだな」と言うのがあるはず。それを早く見つけること。

・長所が見つかると、短所は隠れてしまう。

・僕も百のうち一つしか長所はないけど、あとのいろんな短所は「1年やってここまで成功しているからいいか」ということになる。

・人の欠点ばかりみて叱るのは最悪。

・短所はもう仕方が無い、なおらない。

・親も、小さい頃から子どもの向いている物を探し出して「これ、やってみたら」と言ってあげることが大事。

 

 いかがでしたか、子どもたちに話してみませんか?

 あら?明日は授業がないんでしたよね。2学期の始業式に話してみてはいかがでしょう?勇気づけられる子はきっといるような気がします。