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No弐-113  2021年7月のLINE&Zoomがるべる   

昨日の7月のがるべるは,前回同様LINEとZoomのコラボ企画でした。お忙しい中、13人の方が参加してくださいました。

 最初の近況報告と現場の情報交換では、こんな情報が寄せられました。

・1学期終業式 7月20日(火)、21日(水)

・水泳指導クラスごと。夏季水泳指導中止。

・夏季研修 延期、中止、オンライン

・高校進路フェア中止。

・臨海教室中止、移動教室・修学旅行(小6・中3)延期、宿泊行事1泊2で実施予定。

・2学期始業式 8月30日、9月1日

 

 今月の専門がるべるは、神奈川県開成町のY先生に依頼しました。Y先生とは私が最後の1年ご一緒しました。2015年から2年間、海外青年協力隊に入り、活躍されました。2019年11月の専門がるべるでは、「国際協力と青年海外協力隊」で講演していただきました。

 

 第1部は、「アフリカクイズ」でした。

第1問 アフリカ大陸原産の食べ物(大豆、ナス、オクラ、じゃがいも、とうもろこし、ごぼう、スイカ、かぼちゃ、キュウリ、トマト)

 正解 オクラ(アフリカ北部)とスイカ(南アフリカ)

 原産地クイズにしても、子どもは飛びつくかもしれませんね。

 

第2問 アフリカ大陸で一番面積の広い国(スーダン、アルジェリア、アンゴラ、コンゴ民主共和国)

 正解 アルジェリア(世界10位) 日本は26位(54カ国中)ジンバブエと同じくらい

 あまりに馴染みのないアフリカの地図を1時間眺めてみるのもいい学習になりますね。

 

第3問 ジンバブエドルの一番大きな額の紙幣(1000万、10億、1000億、100兆)

 正解 100兆ジンバブエドル 発行当初は6万円の価値、最終的には300兆ジンバブエドル1円。

 4年生算数「大きな数」で実際の紙幣を使ったら盛り上がりますね。

 

第4問 クルーガー国立公園(南アフリカ共和国)の「ビッグファイブ」の5頭の動物(アフリカゾウ、カバ、キリン、バッファロー、ライオン、チーター、ヒョウ、シロサイ、ワニ、ハイエナ)

 正解 アフリカゾウ、バッファロー、ライオン、ヒョウ、シロサイ

「ビッグファイブ」は狩猟の時にハントが難しい動物。

 

 第2部は「JICAによる国際教育協力~モザンビーク共和国での活動から~」をZoomを使って紹介していただきました。

 きっかけは、青年海外協力隊の電車の中吊り広告「僕たちに出来ることは必ずある」

★青年海外協力隊

・目的 開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与、異文化社会の相互理解、社会還元

・4万人超が派遣。20~69歳。日本国籍。任期2年(3年も可)、無給料、生活保障。

 

★モザンビーク

・公用語 ポルトガル語 ・1975年独立、1992年内線終了

・年平均6~8%の経済成長率

・石炭、天然ガス(世界最大規模)の天然資源に恵まれた国

・水道水が飲める国(世界で15カ国)

・日本で初めて武士になった黒人(弥助)はモザンビーク人

・乗り合いバス「シャパ」 日本の中古マイクロバスの活用

・教育事情 初等教育7年間(前期5年、後期2年)無償、64%が5年生を終了せず中退。

・3年生の学力調査 レベル1(アルファベット認識)82.8%、レベル2(アルファベット活用)43.6%、レベル3(文章読解)6.3%

・課題(学校の不足、教材の不足、教員の不足。教員の経験の不足、公用語と現地語の違い)

 

 Y先生は、中等教育学校(生徒数5000人)で11年生(日本の高校2年生)にワード・エクセル・パワーポイントの基本操作とインターネットの使い方などを指導されました。 

 パソコン10台、生徒数最大80人、1台で6~8人で授業を進める様子を動画で見させていただきました。

 現地では授業の改革を望んでなく、教材も少なく、困っていない。「我々がいなくなれば元に戻る」という言葉が印象に残りました。

 

 今回のアフリカクイズは、子どもたちに還元できそうですね。Zoomでの写真や動画も興味深いものばかりでした。4人の参加ではもったいない限りです。

 今特に困っていないから必要としないのでは、この国と同じになってしまいます。

 学びに風穴をあけるくらいの気概で、学びには貪欲な姿勢を私たちが見せたいですね。

 Y先生をはじめ、皆さんありがとうございました。また来月よろしくお願いします。