先週6月29日(火)朝日新聞朝刊の「数字は語る」からです。
「学校現場で87%」と言ったら何が思いかびますか?
見出しは、「学校現場の性差 解消へ改善中」でした。
そうなんです。「男女混合名簿導入校の割合」が87%だったのです。
「児童生徒の名前を性別に分けずに50音などの順番に並べる『男女混合名簿』を導入する学校が増えている」と言うのです。えっ?今?
私の記憶では、30年位前から導入していたので、あまりの遅さに驚きました。
・調査(日教組)が始まった1993年度は12%(75%増)。
・「男子が前、女子が後ろ」などと性別で順番が決まるのは、性差による役割分担の固定化につながるとして日教組は廃止を訴えている。
・「だいぶ浸透してきてはいるが、見直しがされていない学校に広げる努力は必要だ」(担当者)
・実施できない理由として「健康診査や体育では男女別の名簿が使いやすい」
→「表計算ソフトを使えば、名簿は簡単に並び替えることができる」と指摘。
・学校種別 小学校(92%)、中学校(75%) 中学が導入率が低い。
・山梨県 公立小(94%)、公立中(35%)
・甲府市立中は0%(2020度まで)→市立小100%、市立中92%(2021年度)
・甲府市の中学校 教室や集会で男女別に列を作ることをやめた。
新入生の呼称を男女ともに「さん」に統一した。→教員の言葉遣いが丁寧になった。
★勝木洋子学長(姫路日ノ本短大)の話
・名簿や整列の他にも「隠れた偏見」が学校現場には残っている。
・その一つが道徳の教科書だ。主人公の約半数は男性で、残りを女性、動植物が分け合った。
・「乱暴な男児」「注意する女児」という図式も多い。
・固定観念の男女像ではなく、共に支え合い責任を果たす考え方が必要だ。
いかがでしたか?皆さんの学校にはまだ男女別が残っていますか?
ぜひ、道徳の教科書の主人公は、男性の方が多いか調べてみてください。
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