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No弐-83 ヤマトサウルス

 あらあら、昨日のTレックスに続き、今日の朝日新聞朝刊「教育 科学」欄に「新種『ヤマトサウルス』が迫る謎」がありました。

 「ヤマトサウルス」をご存知でしたか?実は4月28日(水)の朝日新聞朝刊「社会」欄にも紹介されていたのを思い出しました。

・兵庫県の淡路島で約7200万年前(白亜紀後期)の地層から見つかった化石が新種の恐竜だとわかった。

・学名を「ヤマトサウルス・イザナギイ」と命名。日本の古代を意味する「倭(やまと)」と神話に登場する神「伊弉諾(いざなぎ)」からつけた。

 

・淡路島で2004年、恐竜の下あごや首の化石が23点見つかった。

・北海道大のチームが解析し、ハドロサウルス科の新種だとわかった。

・平らなくちばしが特徴で「カモノハシ竜」とも言われる仲間だ。

・成体の全長は7~8m、体重4~5tと推定される。

 

・注目されるのは骨や歯の特徴。骨や歯は進化で形が変化。進化の度合いを示す情報源。

 ヤマトサウルスは露出している歯の数が少ない。

・化石発見は7200万年前の地層だったが、骨や歯の特徴から9500万年前に誕生しているはず。祖先に近い原子的な種だとわかった。

 

・ヤマトサウルスは2000万~3000万年の間、絶滅することもなく、同じ姿で進化した派生的な種と同じ時代を生き続けていた。

 これは、日本を含むアジアが「レフュジア(退避地)」という、局所的に種が生き残れる特殊な地域だったことを示す。

 

・ヤマトサウルスの化石には、烏口骨(うこうこつ 肩の骨の一部)に突起がなく、前肢の筋肉が未発達。

 新たな新種に派生していく過程で、前肢や肩の進化が加速。

 

・化石が見つかったのは「海成層」(海の底だった地層)。

 恐竜の死後に海に流されて沈み、海底で化石になったと考えられる。

 陸上に住む恐竜の化石が、海成層で見つかるのは珍しい。

 ヤマトサウルスは、海成層でも恐竜が見つかるというさらなる裏付けになった。

 

「授業のマクラ」にいかがでしょう?

・ヤマトサウルスの化石どこの島で発見されたでしょう? 

 ①佐渡島 ②淡路島 ③対馬島

・この3つの島で一番面積の広い島はどこでしょう?

・この3つの島で一番人口の多い島はどこでしょう?

・この島の所属は何県でしょう?

 

佐渡島 面積854.79km² 人口58000人  所属新潟県

対馬島 面積695.74km² 人口31000人  所属長崎県

淡路島 面積592.51km² 人口134000人  所属兵庫県