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No弐-82 Tレックス新情報 

 6月15日(火)朝日新聞朝刊の「暴君ティラノ 見えてきた…!」の見出しが目に留まりました。恐竜好きの方はいらっしゃいますか?

 「肉食恐竜を代表す存在で、子どもに大人気のティラノサウルス。だが、その生態は分かっていないことが多い。なぞに迫る研究結果を、欧米の研究チームが相次いで発表した」という記事です。

 

 ティラノサウルス・レックス(Tレックス)は、

・白亜紀末期(7000万~6500万年前)に地上の生態系の頂点に君臨。

・剣のような鋭い歯や巨大な尻尾。

・ティラノサウルスはギリシャ語で「暴君トカゲ」、レックスはラテン語で「王」。

・全長10m以上、重さ5t超。

・現在博物館などで見られる化石は30点ほどしかない。

 

★Tレックスは何頭いたのか?

・米カリフォルニア大バークリー校チームは、「ダラムの法則」(体格が大きい捕食者ほど同じ面積に生息できる数が減る)に基づき、生息密度を測定。

 5t超の巨体を維持する獲物の確保には、1頭当たり100㎢の土地が必要と見積もる。

・東京23区の面積なら6頭、北米大陸なら2万頭いた計算になる。(密度はトラの6分の1、ライオンの14分の1)

・仮に現代にいたとしても、森でばったり遭遇する心配は少なそう。

・「Tレックスは体が大きく生きるのに膨大なエネルギーが必要だった。どの恐竜よりも少数精鋭だったに違いない」(マーシャル教授)

・地上に現れた総数は計20億頭と見積もった。

 

★Tレックスはどれくらいの速さで歩いたか?

・化石の骨格などの研究から時速20~30㎞が限度だったという説があった。

・オランダのチームは、新たに歩行速度を調べた。

・動物が歩く際、消費エネルギーが最小になる歩き方をする傾向があることを利用。

・2013年に米国で発掘された全長13mの全身骨格から尾の揺れ方をシミュレーション。

・足跡の化石から割り出した歩幅を1.9mとして計算すると時速4.6㎞。

・過去の研究では、脚の筋肉の推定量から時速18㎞ほどで歩いたという説もあったが、今回の分析からは、そこまで機敏ではなかった姿が浮かぶ。

・歩幅が半分以下の人間と似た速さで歩いていたことになる。

 

「授業のマクラ」にいかがでしょう?

・Tレックスは東京23区の面積なら何頭いたでしょう? 

①6頭 ②60頭 ③600頭

・Tレックスはどれくらいの速さで歩いたでしょう?

①時速4.6㎞ ②時速46㎞ ③時速460㎞