今日の読売新聞「解説」は、大阪市のオンライン授業一斉実施を取り上げていました。
緊急事態宣言発令に伴い、4月26日から約1か月間実施し、LINEがるべるでも情報を提供しました。
「小学生は、1・2限は家庭でオンライン学習(主に市教委が配信する動画で学習)、その後登校、学習内容の確認、プリント学習、給食を食べ、帰宅してまたオンライン学習。
中学生は、1~4限は家庭でオンライン学習、その後登校し給食、学習の確認。」
・市教委の調査では、双方向通信の学習を5月上旬までに実施できたのは半数程度。
・1回でも実施すれば「取り組んだ」に分類しており、家庭での学習はプリント学習や動画の視聴で占め、授業に遅れが出た学校も多かった。
・5月24日から通常の時間割に戻る。
目算が狂った要因
①機器を使う教員の習熟度の格差
双方向通信の研修は2回計4時間。初回は各校代表1人、2回目は希望者約280人。
・1万人超の教員への支援が十分だったとは言い難い。
②通信環境
市は昨年までに各校端末40台、計22000台配備。
・サーバーの管理拠点を経由してネットに接続する現状のシステムでは回線容量が小さい。
・端末が行き渡っても、一斉に双方向で通信することは難しく、事前に回線の増強を進めていたが十分ではなかった。
・市教委は、双方向通信で使える時間帯を学校ごとに指定して負荷を分散。1校当たりの割り当てを週1回35~40分。
・各家庭との通信が不安定だった学校は4割近くに上った。
「ログインできない」「映像と音声がずれる」と言った不具合が頻発した。
「今のオンライン学習では対面授業より進度が遅く、細かく目配りできない」(現場の声)
「オンラインは不登校などの課題のある子供との対話を促すツール。今回の取り組みで見えてきた課題を踏まえ、学校の実態に合わせて活用の方向を探るべきだ」(大阪市小学校長)
・市教委は、教員の習熟度を高める研修を夏休みに実施できるよう準備を進め、全ての児童生徒が問題なく双方向通信可能な環境を今年中に構築する予定。
どんなものでも「技量と環境」があってこそ。皆さんの学校では、整いつつありますか?
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