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No弐-74 浸水・土砂崩れ対策  

「全国の公立学校・園の約3割(29.9%)に当たる1万1175校が、豪雨時に浸水や土砂災害の恐れがある地域にあることが8日、文部科学省の初めての調査で分かった」ことが各紙に伝えられていたので、今日はこれを話題にします。

 

・気象災害が激しさを増す中、浸水を防ぐ施設面の整備に、なかなか手が回らない現状が浮かび上がった。

・学校防災は1995年の阪神大震災を機にこれまで力を入れてきた耐震化がほぼ完了(99.4%)し、水害対策を今後の柱と位置づけと取り組み強化を図る。

・文科省は児童生命の命を守るためとして、耐震化を最優先に進めてきたが、地震と比べ避難に時間的余裕がある水害はソフト対策が重視され、施設整備は二の次とされた。

 止水板など校舎や体育館への浸水防止策を講じたのは1102校(14.7%)

 電気設備の浸水防止策は1125校(15.0%)

 

・対象区域に立地する学校の割合が高い自治体

 <浸水想定区域>全国7476校(20.0%) ①徳島(49.5%)②福井(44.8%)③熊本(34.9%④岡山(34.1%)⑤新潟(32.3%)

 ちなみに東京は25.2%、神奈川は22.7%、埼玉は23.4%、千葉は7.0%でした。

 低い自治体は、①長崎(3.9%)②沖縄(4.7%)③千葉でした。

 避難確保計画作成は6365校(85.1%)、訓練実施5375校(85.1%)、校舎を高床にしたり、職員室を2階に設けたりするなどの対策をとっている学校4955校。

 

 <土砂災害警戒区域>全国4192校(11.2%) ①広島(35.4%)②山口(31.0%)③神奈川(26.2%)④島根(24.6%)⑤和歌山(24.5%)

 ちなみに東京は3.8%、埼玉は2.2%、千葉は2.1%でした。

 低い自治体は、①大阪(2.0%)②千葉③埼玉④茨城(2.3%)でした。

 避難確保計画作成は3313校(79.0%)、訓練実施2832校(67.6%)

 

 2年前の2019年10月の台風19号を覚えていますか?

・住宅約2400棟が全半壊した長野市の小学校では、約1キロ先の千曲川の堤防が決壊、泥水が約1.5mの高さまで流れ込んだ。

 浸水想定区域であり、職員室、理科室など1階はほとんど水没。

 休校を余儀なくされ、自衛隊の協力してもらい泥出しから始めた。

 約100人の児童は無事だったが、避難所に身を寄せたり、昼は親が復旧作業に駆り出されて居場所がなかったりする子も少なくなかった。

 約3キロ離れた小学校に間借りし、給食やスクールバスの手配に追われ、授業の再開は3週間余りたってからだった。

 昨年9月下旬に復旧工事を終え、ようやく元の校舎で授業ができるようになった。

「学校が使えなくなったときに、どこで子どもを受け入れるか。心の面で、どう支えるか。備えが不十分だった。」(市教委担当者)

 皆さんの学校の対策は大丈夫ですか?