昨日は皆既月食を見ることができず、残念でした。今日は、高校の教科書から大学のオンライン授業に目を向けてみました。5月17日(月)朝日新聞朝刊「教育」欄の「オンライン授業 大学教員の本音」が目に留まりました。
調査は、昨年12月~今年2月、東大の大学経営・政策研究センターが実施。全国の国公私立大の教員2996人が回答。
・昨年の秋学期(後期)の授業は約半数がオンライン。
オンライン比率は、「受講者50人以上の講義」70%、「演習・ゼミ・論文指導」42%、「実験実習」26%
・「オンラインでの直接の指導」「(参加者を小グループに分ける)ブレーク機能を用いたグループワーク」は、年齢が若い教員ほど活用する割合が高い。
「チャット機能などを用いた授業中への質問」 20~30代教員43%、60代以上 22%
・「授業前後の学習」 対面授業と比べて「良くなった」33%、「悪くなった」10%
「授業の達成目標への到達」 「良くなった」2割「悪くなった」2割
「学生の集中度・反応」 「良くなった」19%「悪くなった」29%
・教員のオンライン化への対応次第で「授業の質の差が大きくなる」94%
「ソフトの利用に十分な情報・訓練・サポートが提供されていない」74%
「情報基盤・コストのために双方向通信などの機能を十分に利用できない」74%
今後、この課題をどれだけ解決していくかですね。
・「授業に取り残される学生が生じている」77%
「高リスク学生への対処」が必要と考える教員95%(実施62%)
「各授業間での負担の調整」が必要と考える教員は95%(実施41%)
課題の多さで学生が悲鳴をあげることがないようにしてほしいものです。
昨日の読売新聞朝刊からです。
・文科省の調査(今年3~4月)では、大学・短大の中退者57913人(前年度比16216人減)。学生数に占める割合1.95%。経済的困窮(16.7%)最多。
休学者67034人(前年度比5253人減)。経済的困窮(15.8%)最多。
大学・短大の中退・休学者は2.1万人減ったことが分かります。
・オンライン授業については「満足」「ある程度満足」6割弱。
良かった点「自分の選んだ場所で授業を受けられた」79.3%
悪かった点「友人などと授業を受けられず寂しい」53.0%
6割弱が満足していたとは意外でした。内容や技術が進化していけば、さらに満足度が高まる可能性はありますよね。期待しましょう。
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