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No弐-60 変わる高校教科書  

今日は来春から高校で使われる新しい教書に注目してみました。5月4日(火)の朝日新聞朝刊「教育」欄の「イマドキ教科書 多彩な工夫」が目に留まりました。

 

①多くの教科書に登場する国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)。

・「家庭」の教科書では、ほとんどの出版社が巻頭で紹介。

東京書籍は、学校行事を持続可能にしよう」と提案。ゴミや資源、ジェンダーなどの視点で見直すと、どんなことができるのか?

開隆堂は、消費者として何ができるのか?二酸化炭素排出量、プラスティックごみの増加の問題。

・「英語」では、気候変動についての4カ国の人の考えを読み、何が発信できるのか?

・「生物基礎」「地学基礎」では、生態系や気候変動につての課題の何に取り組むべきか?

・「美術」では、SDGsのアイコンのデザインを紹介。

 

②来年4月から成人年齢が18歳になることを意識した内容

・「国語」では、平安貴族の成人年齢や儀式を紹介。

・「英語」では、世界各国のユニークな成人の儀式の紹介。

 

③生徒の自ら学ぶ意欲を高めるための工夫

・東京書籍の「国語」は、「恋の歌を読み比べる」万葉集から現代までの恋の歌を特集。

<明日、今日よりも好きになれる 溢れる想いが止まらない>GReeeeN「キセキ」

<パッと光って咲いた 花火を見ていた>米津玄師「打上花火」

「万葉集の言い方に従えば『キセキ』は『正に心緒を述ぶる歌』であり、『打上花火』は『物に寄せて思ひを陳ぶる歌』」と解説。

 

・桐原書店の「英語」は、NBAの八村選手が登場。中学生でバスケをはじめ、NBAプレイヤーになるまでの経緯。

・他の「英語」では、漫画「ワンピース」や「この世界の片隅で」アニメ映画「君の名は。」が登場。

 

・三省堂「国語」は、アフガニスタンなどで人道支援に取り組み、殺害された医師の中村哲さんの著書を紹介。

・中村さんは、開隆堂の「家庭総合」にも消費差の責任について考えるページの登場。

 

・教研出版の「生物基礎」は、新千円札の肖像画になる北里柴三郎を「感染予防の発展に大きく貢献した」と記述。

 

 2001年生まれの約3万人を追跡調査する「21世紀出生児縦断調査」(2018)では「楽しいと思える授業がたくさんある」は高校2年生は56%で、中3の69%より低下したことが背景にあったそうです。

 学問は楽しいというきっかけをぜひ作ってほしいですね。