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No弐-59 教室はまちがうところだ

 「教室はまちがうところだ」の詩をご存知ですか?昨日の神奈川新聞の教育欄にこの詩のことが紹介されていました。「教諭の詩 共感集め半世紀」と言う見出しでした。

 

・詩が生まれたのは1967年。静岡市内の中学教諭蒔田晋時さん(故人)が「クラスの子に元気がないので、教室に張って読んでもらおう」と学級新聞につづった。

・全国に広まるきっかけは程なく同市内で開かれた作文教育の関する教諭らの全国大会。

・詩に共感した同僚が、渋る薪田さんを押し切って会場の一角に張り出すと、参加者が次々と書き写した。

・やがて各地の小中学校の教諭らが読み聞かせたり、入学式などの行事で朗読したりするようになった。

・転機は2004年。子どもの未来社で書籍化され、大きな反響があった。

・企業や大学でも活用され、既に33冊のロングセラーに。

・韓国や中国でも版を重ねる。

・蒔田さんは2008年に82歳で他界。

 

 今日は「教室はまちがうところだ」の全文を紹介します。

 

教室はまちがうところだ みんなどしどし手を上げて

まちがった意見を言おうじゃないか まちがった答えを言おうじゃないか

 

まちがうことをおそれちゃいけない まちがったものをワラっちゃいけない

まちがった意見を まちがった答えを ああじゃないか こうじゃないかと

みんなで出し合い 言い合うなかで ほんとのものを見つけていくのだ

そうしてみんなで伸びていくのだ

 

いつも正しくまちがいのない 答えをしなくちゃならんと思って

そういうとこだと思っているから まちがうことがこわくてこわくて

手もあげないで小さくなって 黙りこくって時間がすぎる

 

しかたがないから先生だけが 勝手にしゃべって 生徒はうわのそら

それじゃあちっとも伸びてはいけない

 

神様でさえまちがう世の中 

ましてこれから人間になろうとしている僕らがまちがったって

なにがおかしい あたりまえじゃないか

 

うつむきうつむき そうっとあげた手 はじめてあげた手

先生がさした どきりと胸が大きく鳴って

どぎっ どきっと体が燃えて 立ったとたんに忘れてしまった

なんだかぼそぼそしゃべったけれども なにを言ったか ちんぷんかんぷん

私はことりと座ってしまった

 

体がすうっと涼しくなって ああ言やあよかった こう言やあよかった

あとでいいこと浮かんでくるのに

 

それでいいのだ いくどもいくどもおんなじことをくりかえすうちに

それからだんだんどきりがやんで 言いたいことが言えてくるのだ

はじめからうまいこと言えるはずないんだ

はじめから答えが当たるはずないんだ

 

なんどもなんども言っているうちに まちがううちに

言いたいことの半分くらいは どうやらこうやら言えてくるのだ

そうしてたまには答えも当たる

 

まちがいだらけの僕らの教室 おそれちゃいけない ワラッちゃいけない

安心して手をあげろ 安心してまちがえや

 

まちがったって ワラッたり ばかにしたり おこったり

そんなものは おりゃあせん

まちがったって誰かがよ なおしてくれるし 教えてくれる

困ったときには先生が ない知恵しぼって教えるで

そんな教室作ろうやあ

 

おまえへんだと言われたって あんたちがうと言われたって 

そう思うだからしょうがない 

だれかがかりにもワラッたら まちがうことがなぜわるい 

まちがってることわかればよ 人が言おうが言うまいが おらあ自分であらためる

わからなけりゃあそのかわり 誰が言おうとこずこうと おらあ根性曲げねえだ

そんな教室作ろうやあ

 

この詩を使って授業してみてはいかがでしょう?

ぜひLINEがるべるで子どもの反応を紹介してください。