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No弐-56 変わる歴史教科書  

今日の日本経済新聞「プラス1」の「くらし探検隊」には、令和と平成の歴史の教科書にはどんな違いがあるかを比べた記事が載っていたので紹介します。

 

・21年度から中学校で使い始める歴史教科書は全7社が発行。

 帝国書院、東京書籍、教育出版、日本文教出版、山川出版社、育鵬舎、学び舎

★人類の出現 

・人類は現生人類のホモ・サピエンス(新人)に至るまで猿人、原人、旧人と進化してきた。

→多くの現行の教科書では猿人との記述はあるものの、アウストラロピテクスという名称は見当たらない。

一部の教科書による古い時代の猿人で、最古の人類として紹介されているのがサヘラントロプス・チャデンシス。

 

★人類の出現の時期

・1997年(約25年前)は約440万年の記述が多い。

→大幅に前倒しとなり、全ての教科書が約700万年前。

 

★鎌倉幕府成立

・源頼朝が征夷大将軍に任命された1192年「いいくにつくろう かまくらばくふ」

 →複数の現行教科書では、欄外で1183年や1185年などの説を取り上げている。

 

★源頼朝の肖像

・1997年(約25年前)は京都市・神護寺所蔵の似絵が一般的。

 →現在はほとんどの教科書が山梨県・甲斐善光寺の肖像彫刻「源頼朝座像」を載せる。

 神護寺の頼朝像は足利尊氏の弟直義とした研究が支持されてきたから。

 甲斐善光寺の座像は「頼朝の死後10年以内に妻北条政子の指示で作られたとの記録が残る」から。

 

★蒙古襲来

・モンゴル軍の襲来1度目が文永の役(1274)、2度目が弘安の役(1281)。2回とも台風が吹いて元軍に大きな被害を与えたことが撤退の理由の一つ。

 →現行では暴風雨による損害との記述は弘安の役の解説にのみ登場する教科書が多い。

 文永の役は現在の暦で11月の終わりに当たり、この時期に九州へ台風が襲うとは考えにくいから。

 

★東アジアの原始的文明

・黄河文明→中国文明

 文明が長江流域にも広がっていたから

 

★専制政治に対抗して起きた英国の内乱・革命

・清教徒革命→ピューリタン革命

 現地語に近い呼び方を採用。

 

★殖産興業を実現するために設置された工場

・官営工場→官営模範工場

 民間の手本という当時の意図を伝えるため

 

 いかがでしたか?こういう情報もしっかり知っておく必要がありますね。