· 

No弐-52 学校と親の距離1

  今日の朝日新聞朝刊の「耕論」のテーマは、「学校と親の距離」でした。

「学校と保護者の関係が揺れている。保護者がPTA活動の負担を訴える一方、長時間労働で疲弊する学校では保護者の声に対応する余裕が奪われている。どうすればいいのか。」という問いに3人がお話しされています。

 

 今日は、世田谷区立桜丘中学前校長の西郷孝彦先生の話に注目しました。

西郷先生は、世田谷の桜丘中で校長として10年間務め、校則や制服、定期試験をなくすなどの課題に取り組み、麹町中学校同様、新聞等でもよく紹介されていました。

 

・世間話ができるようなオープンな校長室は、学校と保護者、双方に利点があります。

・今の学校の多くには、閉鎖的な風土があります。悪い評判は立てられたくない。生徒の問題行動は見られたくない。その内向きさが保護者との距離を遠ざけています。

・新しい挑戦をしようとすると「みんなと違うことをするな」と教育員会や近隣の学校、時には保護者から問われ、責められる。

・結局は前例を踏襲し、右にならい、情報も出さないことが正解になってしまう。

・まず校長自ら保護者と接触することで閉鎖性を和らげられると思います。

 

・雑務が多く参加が強制されるPTAは「なくてもいい」と考えています。

・今のPTAには、「どうでもいい仕事」が多いと感じています。式典での来賓へのお茶出しや教員の研究発表会の道案内などは学校がすべき仕事で、保護者にやらせるのは失礼です。

・都のPTA協議会の運営のために保護者の多くは労力を割くのも疑問を感じています。

 

・一方で「少しでも学校の貢献したい」という思いを持った有志たちに、PTAがしてきた仕事を代替してもらうことには賛成です。保護者同士の悩みや学校の情報の共有、そんなクッションの役割を担ってもらいたいです。

・料理教室やバンドの手伝いなど、保護者が自発的にやりたいという活動に、学校が場所を提供するような形もいいでしょう。

・こうした取り組みから、保護者と学校がお互いに顔が見える関係になっていくのではないでしょうか?

 

 いかがでしたか?私は西郷先生のお考えに大賛成です。改革には積極的であってほしいです。

 こういう校長先生が増えれば、先生志望も増えていくと思いませんか。 

 明日につづく