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No弐-51 ヘディング禁止2

 No652(2020年3月30日)で「ヘディング禁止」を取り上げました。子どもがヘディングを繰り返すことは発達中の脳に悪影響を与える危険があるとして、イングランドサッカー協会が練習でのヘディングを禁止するという記事でした。

 今日は、再び5月14日(金)朝日新聞朝刊で取り上げていたので紹介します。

 

 英グラスコー大の研究(2019)では、スコットランド出身の元プロ7676人(1900~76年生まれ)と一般23028人の死因の比較では、元選手は認知症などの神経性疾患で死亡する可能性は一般男性より約3.5倍高く、アルツハイマーは約5倍、運動ニューロン疾患4倍、パーキンソン病2倍という成果を発表しました。

 サッカーW杯も90年代から18年までの20数年の方が1試合の平均回数は20~30回多かったそうです。 

 

・日本のサッカー全体の事故(2018)は、小学校5000件、中学校31000件、高校38000件

・ヘディングの事故は、小学校42件、中学校756件、高校1824件 9割が部活動中。

・頭や首の重症率1.20%に対し、ヘディング重症率は10.56%。

・ヘディング時の頭や首の重傷事故の状況 競り合いで相手の身体と衝突(58%)、ボールの衝突でしょう実痛みや不調(22%)、地面に転倒(17%)

 

 日本サッカー協会は育成年代のヘディングのガイドラインをまとめました。

・小学2年までは風船や新聞ボールなどを使う。

・3~4年は空間のボールを手で扱うことを大事にする。

・5~6年は4号球での練習を解禁するものの、回数を制限する。

 ヘディングを禁止するものではなく、より適切な方法で習得を目指す。

 

・「クーパーコーチング」では、15歳までの生徒約2万人がヘッドガードを着用。

 2005年度から導入し、ケガも10分の1に減少。

・手で投げたボールを頭で返す練習も軽いボールを使ったり、回数も週に1度、20回に絞ったりする。

・空間認知能力を高めるために、高く投げたボールを手でキャッチする練習をする。

 

★ウィリー・スチュアート教授(英グラスコー大)の話

・元選手の脳障害は40年ほど前に使われた牛革製のボールが原因と考える人は多い。

・86年W杯メキシコ大会から人口革に替わる。

・「昔の革は、水を含むと重くなった。でもその分、球速や飛距離は落ちた。今は球速と飛距離は上がった。むしろ衝撃は高まっているかもしれない」

 

 小学校の授業では、ヘディングシュートの必要がないルールやスポンジボール等の用具の工夫が必要でしょうね。