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No弐-44 五月病

 GWも終わり、4月はいろいろな面でのオリエンテーションと考えれば、今日から本格的なスタートだったかもしれませんね。当分祝日はありませんし、気が重かったのではないでしょうか?そんなわけで今日は「五月病」について調べてみました。 

 

・五月病とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称。

・日本では、新年度の4月には入学や就職、異動、クラス替え、一人暮らしなど新しい環境への期待があり、やる気があるものの、その環境に適応できない。

・ゴールデンウィーク中に疲れが一気に噴き出し、長い休みの影響で学校や職場への行く気が削がれる。

・ゴールデンウィーク明け頃から理由不明確な体や心の不調に陥る。

・正式な病名ではなく、医学的な診断名は、「適応障害」、「うつ病」などと診断される。 

 

・歴史は浅く、症例の最初の医学会での発表は、1961年にアメリカの精神科医が入学から1か月ほど経過した大学生に見られる無気力、無関心など軽いうつ症状を報告。 

・日本では1960年代半ばには激しい受験戦争を終えた後の虚脱感や抑うつ気分を指し、1968年には流行語になる。

 

・五月病の主な症状

 身体症状 だるい、肩こり、頭痛、めまい、動悸、食欲低下、不眠、起きられないなど

 精神的症状 人との関わりが億劫、元気低下、生気低下、集中力の低下、頭に入らない、無気力、不安感、焦り、イライラ、憂鬱など

 

・周囲が気付く5月病のサイン

①怒りっぽくなった②口数が少なくなった③身だしなみに気を使わなくなった④遅刻が多くなった⑤失敗が増えた⑥忘れ物が増えた⑦食事の量が減った⑧顔に表情がなくなった⑨散らかっていることが増えた⑩遅刻や時間に遅れることが増えた

 

・予防のポイント

①趣味の継続②適度な運動③生活リズムの見直し④周囲とのコミュニケーション⑤太陽光⑥新たな目標の設定

 

 特にコロナ禍が2年目なので、以前よりも心身バランスを崩しやすいはずです。子どもの変調をしっかり観察してあげてください。ご自身も4月の緊張感からの疲れがたまっていることでしょうから、どうぞご自愛ください。