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No弐-34 孤独・孤立

 昨日のコロナ禍の閉塞感に関連して4月27日(火)の読売新聞朝刊「くらし 家庭」の「今を語る」からです。

 コロナ禍で女性や若者向けの孤独・孤立問題が注目され、男女や年齢を問わず、1990年代後半以降、深刻化の一途をたどっているそうです。

 

・三菱総研の調査(2020年6月 全国3万人対象)

 孤独を感じる人19%(前年より3%増)。女性、若い方が割合が高い。

・単身世帯(2015)34.5%、50歳時の未婚率(2015)男性23.4%、女性14.1%

 

★石田光規教授(早稲田大・ネットワーク論・人間関係論)の話

「なぜ人は孤独・孤立に陥るのか?」

・最大の原因は、人間関係が介在しなくても何とか生活できるような社会を我々が作ってしまったことにある。

・古い農村のような共同体では、共同体を維持しないとそこの住民も生きていけなかった。

 

・今はお金とネット環境があれば、誰かの助けがなくても欲しいものやサービスはほとんど手に入る。

・お金がない人も社会のセーフティーネットで何とか生きていける。

・人間関係のわずらわしさ、息苦しさから解放されたわけである。

・こうした変化により人間関係は「必需品」から「嗜好品」に変わった。

 

・作るも作らないのも自由で、付き合いたい人だけ付き合い、会いたい時だけ会えばよくなった。

・高学歴や高収入など相手が求める「資源」があれば多くの人とつながれるが、「資源」を持たない人は関係をうまく結べなくなった。

 

・人間関係を切られないためには、相手の気分を害さない、迷惑をかけない配慮が求められる。気軽に悩みを相談したり、弱みを見せたりできなくなる。

 

・コロナ前はまだ対面することに価値があると感じる人が多かったが、今ではオンラインでのやり取りが当たり前になり「会わなくてもいい」感覚が文化として浸透してしまった。

・人間関係がより選別され、撤退させられる人は増え、状況が進めば、孤独死が増加する。

 

・問題解決には特効薬はなく、息の長い取り組みが必要。

・緩やかにつながれる環境を作ることが大事。気軽に相談できる場(ショッピングモール・カフェ)

 人間関係が「嗜好品」という言葉が印象に残りました。孤独、孤立したくないと改めて思いました。